理論分析・経済実験に基づく耐戦略的な望ましいオークション制度の設計
Project/Area Number |
19J10221
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
酒井 良祐 大阪大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | メカニズム・デザイン / オークション / 耐戦略性 / 公平性 / 効率性 / 経済実験 |
Outline of Research at the Start |
本研究は資源を無駄にしない配分を達成しつつ,ひとびとの資源に対する好みを正しく引きだすことが可能なオークション制度の理論分析を行う.現実のオークションに近づけるため,ひとびとの多様な好みを許容しつつ,資源の支払い価格には一定の制限が存在するオークションを想定する.加えて,オークション実験を実施し,理論的に設計したオークションがうまく機能する条件を特定する.
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Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は公平性、パレート効率性、オークションの収益に重きを置きつつ耐戦略的なオークション・メカニズムの研究を行った。具体的な研究結果は以下のとおりである。 1) 選好が単一需要かつ所得効果をもつ環境において、公平性、耐戦略性、一般的な性質(個人合理性、非浪費性、支払非負性)を満たすオークションのなかで収益を最大化するルールは最小価格ワルラスルールのみであることを示した。既存の研究ではa)入札者の数が商品数を上回り、b)すべての財がgoodであり、かつc)オークションの性質に非廃棄性を課した場合に、この結果が成り立つことが知られていたが、本研究ではこれらの仮定を排除してもなお収益最大化問題が解けることを明らかにした。これらの研究結果をまとめディスカッション・ペーパーとして公刊し、Social Choice and Welfareに掲載された。 2) 選好が単一需要かつ所得効果をもつ環境において、効率性、個人合理性、支払非負性、耐戦略性を満たすルールは最小価格ワルラスルールのみであることを示した。既存の研究では入札者の数が商品数を上回るケースでのみ同様の特徴づけがなされていたが、本研究ではこの仮定を排してもなお特徴づけが可能であることを明らかにした。これらの研究結果をディスカッション・ペーパーとしてまとめ公刊した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)