Project/Area Number |
19J10541
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 90030:Cognitive science-related
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
川坂 健人 大阪市立大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2) (60908416)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 顔認知 / 顔の倒立効果 / 全体処理 / 異人種効果 / 個体識別 / 魚類 / シクリッド / 視線追従 |
Outline of Research at the Start |
近年、様々な動物群で「顔による個体識別」「視線追従」「表情認知」などの顔認知能力の検証が盛んであり、魚類においても注目が集まっている。魚類は多種多様な環境に進出し、近縁種が様々な社会構造を持つことから種間比較に有用であり、脊椎動物の最古の系統群でもあることから、他の動物群で先行する顔認知能力の検証を行うことで、その起源と進化要因に関して大きな示唆が得られると期待できる。 そこで本研究では、脊椎動物の顔認知能力を進化させた系統的・社会的要因の探求を目的とし、主としてカワスズメ科魚類を対象とした種間比較を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度末に引き続きプルチャーと同所的に生息するカワスズメ科魚類や、系統的に離れたゼブラフィッシュで「顔による個体識別」を検証し。これらの種も倒立効果などの「顔特異的な認知機構」の検証が可能であることを示した。特に、ゼブラフィッシュを含むコイ目魚類では顔による個体識別は従来報告されておらず、今後の研究は魚類の顔認知能力の進化を考える新しい知見をもたらすと期待される。 本年はさらにこれらの種で「顔特異的な認知機構」を検証する予定だったが、コロナウイルスの流行に伴い十分な実験個体を確保できなかった。そのため、現時点での個体数で実験を行うとともに、昨年度の「顔への注視を引き起こす要因」の補足実験を行った。その結果、プルチャーが他個体の顔を注視するとき眼が非常に重要な要因であると明らかになった。眼への注視はヒトや霊長類、イヌ、カラスのように視点取得や視線追従、情動理解といった顔を介したコミュニケーションをとる種に共通するものであり、これは魚類においてもそうしたコミュニケーションの検証の必要性を意味する。ほかに、プルチャーを用いて地域個体群間の模様の違いが顔認知に影響を与えるか検証した。本種はタンガニイカ湖全域に生息するが、地域によって模様の大まかなパターンが異なる。同種個体であっても地域的な距離が離れていると識別が困難になるというのは、ヒトにおいて外国人の顔は同じに見える「異人種効果」でよく知られた現象である。異人種効果は経験により生じるとされているが、ヒト以外の動物では全く検証されていなかった。これらの成果は早急にまとめて論文として投稿する予定である。 本年度は当初の計画から変更があったものの、それに代わるテーマに取り組むことができた。そのため、魚類における顔特異的な認知機構を検証し、脊椎動物の顔認知様式の進化に迫るという本研究課題の大目的には大きな進展があったと認識している。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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