Study on aplysiasecosterol A, a marine secosteroid
Project/Area Number |
19J11747
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 37020:Chemistry and chemical methodology of biomolecules-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田野 輝 筑波大学, 数理物質科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2020: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ステロイド化合物 / 求核付加反応 / 天然物化学 / 天然物合成 / カップリング反応 |
Outline of Research at the Start |
海洋軟体動物アメフラシ(Aplysia kurodai)より単離されたアプリシアセコステロールAは、HL-60細胞に対して細胞毒性を示すことが知られている。この化合物の全合成は達成されてはいるものの、活性発現に重要な部分構造や作用機序、分子標的等の詳細が明らかとなっていない。本研究では、構造活性相関研究へと展開可能な合成経路の確立を最初に行う。続いて、確立した合成経路を用いて、種々の人工類縁体を合成し、構造活性相関研究へと展開する予定である。さらに、活性発現に重要な部分構造を明らかにした後は、アプリシアセコステロールAの分子プローブを設計・合成し、分子標的の同定を行う予定である。
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Outline of Annual Research Achievements |
海洋産セコステロイドであるアプリシアセコステロールAは、特異な三環性の構造と、これに由来すると予想される生物活性に興味が持たれている。先に他の研究グループによって全合成が達成されているものの、本化合物の詳細な生物活性試験および構造活性相関研究への展開はなされていない。 そこで本研究において、詳細な生物活性試験および構造活性相関研究への展開を志向した、収束的な合成戦略を用いた合成研究を行った。 これまでの研究において、アプリシアセコステロールAの三環性の構造の合成方法を確立している。また、極めて求電子性の高い三環性のエンジオン化合物が得られており、求核付加反応によるD環部分の導入が可能であることが示唆されている。このことから、本年度は収束的な合成戦略に基づき、三環性の構造への環の連結条件の検討と、残るステロイドのD環部分に相当する構造の合成方法の確立を主として行ってきた。環の連結条件に関しては、種々の有機金属種を用いた、エンジオンへの求核付加反応条件の検討において、有機銅試薬を用いた条件での環の連結が達成しうることを見出した。またD環部分の合成に関しては、Hajos-Parrishケトン類縁体より、酸化開裂およびCrabtree触媒による面選択的な還元を含む17段階で、有機銅種へ容易に変換可能な、ヨウ化ビニルを有するD環セグメントの合成に成功した。 本研究で得られた三環性骨格に関する知見、およびD環部分の合成法の知見は、本化合物の合成のみならず、他の9,11セコステロイドの合成にも応用しうる知見となると考えている。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)