Project/Area Number |
19J12155
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 43040:Biophysics-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊藤 悠介 九州大学, システム生命科学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ウイルス / 数理 / in slico / 多階層 / 進化 / 数理モデル / in slicoシミュレーション |
Outline of Research at the Start |
分子-細胞-個体という多階層レベルでウイルス進化を定量的に理解し、臨床現場に還元できるような全く新しいウイルスダイナミクス研究を展開する。具体的には、分子-細胞-個体という多階層レベルの進化を再現するシミュレーターを開発する。また、ウイルス準種の進化動態を制御する理論(準種理論)の開発とその実験的検証を行うことを予定している。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者はこれまでに、分子-細胞-個体という多階層レベルでウイルス進化を実験科学と数理科学を用い て定量的に理解する研究課題を遂行してきた。生物物理学分野において、本研究課題は非常に重要視されてきた。 ここで今年度は新型コロナウイルス感染症流行(COVID-19)の影響もあり、申請者は COVID-19 関連研究にも取り組み国立感染研究所との共同研究に参画し、治 療薬に関する研究成果に貢献してきた。例えば、iScienceとFrontiers in Microbiologyより、共著論文が出版された。その他の研究 業績として、理論生物学分野のトップジャーナルである Journal of Theoretical Biology 誌からも共著論文を 1 報出版された。学会発表については、昨年より実施していた公益財団法人がん研究会との共同研究 で、本研究課題と類似の薬剤耐性下のがん進化に関する口頭発表を実施した。さらに COVID-19 に 関連して、国内でも N501Y や E484K が報告されているように、変異株出現などのウイルス進化を理解することは 重要であるという観点から、申請者は COVID-19 のウイルス進化に関わる研究も実施してきた。具体的には、変異 を獲得するウイルスは日々体内でどの程度賛成されるのか?を明らかにするという目的のもと、in slico 実験を 実施した。この結果、変異を 1 つ獲得したウイルスは日々産生されていることが示唆された。また、たとえ治療 薬投与下であっても、変異ウイルスが出現するという可能性も示唆された。今後もこのようなシミュレーション を用いて詳細を明らかにすることができれば、COVID-19 での変異ウイルス/薬剤耐性ウイルス出現のメカニズム に貢献できると期待される。最後に、本制度を通じた多くの研究成果が功を奏して、申請者は今年度 2021 年 3 月 に博士(理学)を取得することができた。そして、幸いにも民間研究所の研究職(常勤)に採用され、本研究課題に関連する研究事業にも従事していく予定である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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