Project/Area Number |
19J12174
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 45030:Biodiversity and systematics-related
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
喜瀬 浩輝 琉球大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 共生 / スナギンチャク / 宿主転換 / 適応放散 / 多様性 / 系統分類 / micro-CT / 分子系統 |
Outline of Research at the Start |
共生者が宿主を転換することは、新たな種分化につながり、共生系の多様化において重要な意味を持つ。本研究では、潮間帯から深海底まで世界中の海に広く分布し、共生性の種と自由生活性の種で構成される長膜亜目スナギンチャク類に焦点を当て、生態、形態、遺伝的情報の視点から共生者の多様化の創出メカニズムを解明することを目的として研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
インド太平洋ー大西洋で採集された約300標本の長膜亜目スナギンチャク類について、6つの遺伝子マーカー(ミトコンドリアのCOI、12S-rDNA、16S-rDNA・核の18S-rDNA, ITS-rDNA, 28S-rDNA)を用いた分子系統解析を行った。その結果、先行研究と比較して頑健な系統樹を作成することができた。得られた系統樹に宿主情報をマッピングし、祖先形質復元解析を行った結果、海綿動物・刺胞動物への共生が他の動物門の共生よりも祖先的であることが示唆された。これら2つの共生系は安定的で、他の分類群に対して、長膜亜目スナギンチャクが宿主を乗り換えることはなかった。その一方で、節足動物や軟体動物、環形動物は頻繁に宿主を他の分類群に乗り換えていることが明らかになった。また、海綿動物・刺胞動物への共生する種群の群体形は多様化しており、適応放散が起こっていることが示唆された。このことから、宿主転換と適応放散によって長膜亜目スナギンチャク類が多様化してきたことが明らかになった。 本研究によって、少なくても10種以上の未記載種が同定され、このうち5種については記載論文を執筆し、国際誌に投稿した。また、現記載以降、約100年以上発見されていなかったPaleozoanthus reticulatusおよびPalythoa oligomyariaの2種を発見することができ、形態・分子系統的情報を得ることができた。これら発見によって長膜亜目スナギンチャク類の分類体系の再検討が必要であることを示した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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