前例のない構造様式と作用機序を持つ抗生物質アミコラマイシンの全合成と構造活性相関
Project/Area Number |
19J12756
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 38040:Bioorganic chemistry-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
目黒 康洋 東北大学, 農学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | total synthesis / amycolamicin / natural product / 抗生物質 / 天然物化学 / 有機合成化学 |
Outline of Research at the Start |
amycolamicin(1)を起点とする新規抗菌薬開発に関する報告は,全合成研究や構造活性相関研究を含めて皆無である。本課題は,前例のない化学構造と新たな作用機序といった新しいカテゴリーの抗菌剤としての展開が期待できる1の全合成と構造活性相関研究を通して,その医薬としての応用に関する研究の端緒となるとともに,1の化学・生理学・生化学等,更なる基礎研究を促すことができるものと考える。本研究の全合成計画では,複雑な構造を持つ1をAB,C,DEの3つのユニットに分けて考え,各ユニットを調製した後に,適切な手段で順次連結して分子を組み上げる収束的合成戦略を採用した。
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Outline of Annual Research Achievements |
Amycolamicinの全合成の完成に向けて,DEユニットとCユニットのグリコシル化による連結でCDEユニットを得ているが,グリコシド結合の立体選択性に課題を残していた。本反応はDEユニットにおいてオキソニウムカチオン中間体が生成し,β-選択的グリコシル化が進行すると想定したが,望まないαグリコシド体の生成により,所望のβグリコシド体は低収率であった。そこで,反応に添加する酸の種類や反応温度等を検討することで改善を試みている。得られたCDEユニットに対して,Bユニット部位を形成させながらAユニットを連結する方策を検討する。現在までに,CDEユニットによりAユニットの窒素原子をアシル化した後,Dieckmann環化によりA-Eの全ての環が連結した生成物を得ることに成功しているが,基質中に様々な官能基が混在しているため副反応が起こり,満足のいく収率には至っていない。本研究課題において,N-アシル化の別法,Dieckmann環化の反応条件等を精査するとともに,副反応の大きな原因となっていると思われるAユニット部位の官能基の保護についても検討している。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)