Project/Area Number |
19J12963
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 49060:Virology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
濱端 大貴 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / ワクチン / モノクローナル抗体 / ユニバーサルワクチン / ヒトモノクローナル抗体 |
Outline of Research at the Start |
現行のインフルエンザワクチンは、2つの問題を抱えている。1つは、インフルエンザウイルスの頻繁な変異に対応するため、ワクチン株を頻繁に更新し、予防接種を行う必要があることである。もう1つは、現行のワクチンを接種しても、昔の流行株に対する抗体を誘導してしまい、流行株に対する十分な感染防御能を付与出来ない点である。 これまでの研究結果から、インフルエンザウイルスの持つ蛋白質 (HA) にランダムなアミノ酸変異を導入したものを複数混ぜてワクチンに用いることで、これらの問題を解決することができる可能性があることが分かってきた。本研究は、このようなワクチンが有効かどうか検討することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
現行のインフルエンザワクチンは、ウイルスの変異で効果を失ってしまったり、昔の流行株に対する抗体を誘導してしまったりするという問題を抱えているが、これらの問題を解決できるような免疫原の開発を目指して、様々なアプローチで取り組んだ。 前年度は、様々なヒトモノクローナル抗体の交叉反応性やエピトープを調べた結果、幅広いインフルエンザウイルスに共通するこれまでに報告のないエピトープに結合するヒトモノクローナル抗体を見出すことができた。この抗体は、季節性インフルエンザウイルスであるH1亜型ウイルスおよびH3亜型ウイルスだけでなく、高病原性のH5亜型ウイルスとH7亜型ウイルスに対しても感染防御活性を示すことが分かった。今年度は、この抗体が感染防御活性を示すメカニズムを詳細に調べた。その結果、この抗体は、主要抗原部位と保存領域の中間付近のエピトープに結合することが分かり、そのエピトープは既報の抗体のエピトープとは異なる新たなエピトープであることが分かった。また、この抗体は、赤血球凝集活性および膜融合阻害活を阻害することで細胞へのウイルスの侵入を抑制することに加え、細胞からのウイルスの放出を阻害すること、およびADCC活性を示すことも明らかになった。このような抗体のエピトープを標的とした免疫原を作出することができれば、有望なワクチンとなる可能性が高いと考えられる。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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