有用な養殖用餌料候補であるクリプト藻類の培養安定性向上に向けた研究
Project/Area Number |
19J13027
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 40030:Aquatic bioproduction science-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山本 慧史 三重大学, 生物資源学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 増養殖 / 微細藻類 / 飼餌料 / 培養試験 / フィコエリスリン / 新たな餌料価値判断基準の提示 / 培養最適化 |
Outline of Research at the Start |
これまで,海産クリプト藻類Rhodomonas sp.は藻体内に赤色色素タンパク質結合体Phycobiliprotein(PBP)を有することを理由に,海産養殖における有用な餌料候補になりうると期待されてきた。しかし,人口培養下ではPBPが分解されたことに起因するであろう培養不調,栄養価の低減が発生するため,未だ餌料としての現場導入は困難であるのが現状である。本研究では,このPBPの分解の際に発生する藻体の緑変減少に着目し,その緑変メカニズムの解明,緑変からの回復方法の考案,さらには細胞色からPBP量を推量し,間接的に餌料価値を判断するという全く新しい微細藻類の餌料価値判断方法の開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,今後有用な養殖用餌料生物として活躍が期待される,クリプト藻類Rhodomonas sp. Hf-1株において,その培養中に発生する細胞色の緑変現象の発症機構の解明,緑変からの回復方法の考案を目的としている。昨年度までの試験で,Hf-1株はN,P,Fe,Mn,Vitamin B12を増殖のための必須栄養素として要求する事が明らかとなり,さらに本研究の調査対象である緑変現象は培地中のN欠乏により誘導されるという仮説が提唱された。本年度は,この仮説の検証および誘導を制御する遺伝子の同定を目的として,mRNAを対象とするトランスクリプトーム解析を実施した。その結果,N欠乏によって緑変誘導を行なった藻体において,赤色色素であるPhycoerythrinの細胞内含量が緑変前と比較して70%以上減少することが確認された。さらにこの時,緑変細胞においてPhycoerythrinの合成関連遺伝子の発現量減少が認められた。同時に,他生物でPhycobilisome分解を制御していると推測される遺伝子の発現量が有意に増加していた。今回特定された遺伝子は,過去に藍藻(NblA)やスサビノリ(ycf18)でPhycoerythrin分解制御遺伝子として報告されている関連遺伝子群のいずれとも異なる。期間内で該当遺伝子の発現量解析やその同定には至らなかったものの,本発見はクリプト藻類における緑変現象のメカニズム解明に向けて重要な発見であったと言える。現在この成果については国際誌への論文投稿準備中である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)