CLTを用いた建築物の塑性変形性状とその評価法の開発
Project/Area Number |
19J13253
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 23010:Building structures and materials-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
戸塚 真里奈 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 木質構造 / 建築構造 / 木質材料 / 縦圧縮 |
Outline of Research at the Start |
木造では塑性域のメカニズムに未解明点が多く,保有水平耐力計算に重要な構造特性係数Dsの算出が難しい。だが,木造の中高層化が期待される今日ではDsの評価法確立は必須である。これまで筆者は,CLTドリフトピン接合部の塑性変形能力把握を目的とした接合部や実大壁の実験を行ってきた。結果,ドリフトピンの縁端距離を変化させると破壊モードが異なりDsに関係する塑性率に差が生じることが分かった。本研究では,CLT等建築物における塑性変形能力を定量的に把握することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本課題では,直交集成板(Cross Laminated Timber,以下CLT)の接合部に関わる以下のような一運の研究を実施した。なお,【1】は昨年から継続した課題,【2】は新規の課題である。 【1】面内方向に部分圧縮されるCLTの変形と強さ 本研究では,実験および非線形有限要素解析によって面内方向に圧縮力が与えられたときのCLTの力学的特性を明らかにした。木材では,木材の繊維に直交する方向と繊維に平行する方向で、圧縮や引張に対する剛性や強度が異なる。また,繊維と直交する方向に部分圧縮される場合,周囲の木材に応力が広がり,全面圧縮に比べて剛性や耐力が高くなる(余長効果)ことが知られる。CLTでは、木材が互いに直交しながら接着積層されているため,繊維方向による剛性と強度の違い,部分圧縮の余長効果を考慮する必要があると考えられる。その傾向を定量的に把握するため、実験を行った。また,非線形有限要素解析によるパラメトリックスタディを行った。結果として,CLTの部分圧縮の変形特性を明らかにし,その評価法を提案した。これらは論文誌へ投稿している。 【2】繊維方向に圧縮される木材の変形と強さ CLTは,木材が互いに直交しながら接着積層されている。よって,繊維方向と繊維直交方向に圧縮される木材の特性は重要である。繊維方向に圧縮される木材の特性は既往研究が多いが,繊維方向に圧縮される木材の特性は未解明点が多い。そこで,繊維方向に圧縮される木材の変形と強さを実験的に検討した。特に加力板と接触する部分に変形が集中する点に着目した。結果として,剛性と耐力の評価法を提案した。これらは論文誌へ投稿している。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)