Project/Area Number |
19J14428
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 25030:Disaster prevention engineering-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
久保 栞 香川大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2020: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 避難行動シミュレーション / 浸水解析 / 衛星画像分析 / 高潮災害 / 豪雨災害 / 防災 / 水災害 |
Outline of Research at the Start |
近年,豪雨や巨大地震等,様々な大規模災害が発生しており,その際,放置車両や瓦礫等により多くの人の移動が妨げられ,さらには救援活動が遅延したことから,今後起こりうる災害に備え,適切な避難経路・場所の把握ならびに救援ルートの確保が必要である.そこで,発災前後に撮影された道路付近の画像データをもとに,ディープラーニングによる障害物の検出ならびに道路閉塞状況の把握を行い,その結果を考慮した避難行動シミュレーションを実施することで,道路閉塞が生じた際の適切な避難経路・場所の把握を行う.さらに,発災直後に同様のシミュレーションを行うことで,避難時に活用可能な道路閉塞箇所や避難経路といった情報の提示を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,防災対策として,災害時における適切な避難行動を把握することを目的とし,高潮発生時の浸水解析と,その結果を反映した避難行動シミュレーションを実施した.そして,減災対策として,豪雨災害発生時において,合理的かつ迅速な復旧活動に繋がる情報の作成を目的とし,衛星画像分析により,道路部における被災領域の把握を行った.本年度は,第一に,避難者が浸水域などの被災状況を事前に認識することが避難行動に与える影響の把握,そして,第二に,発災直後の道路部における被災領域の把握を行った. まず,ハザードマップ等により浸水箇所を事前に認識することが避難行動に与える影響を,避難行動シミュレーションによって把握した.その結果,事前に浸水箇所を認識することが,人的被害の削減や短時間での避難完了に繋がるものの,周囲に避難場所が少なく,また,早期に浸水するような地域においては,在宅避難や車両避難,避難場所の増設についても検討する必要があるということが判明した.本シミュレーション結果については,ハザードマップの有用化・認知度の向上,防災教育への活用や,災害に強い街づくり計画などに利用可能である. 次に,災害後の復旧・救援活動を円滑に行うため,加色混合法によってSAR画像を用いた豪雨災害時の道路部における被災状況の把握を行った.その結果,幅員の大きい道路や,周囲に障害物の少ない道路については,土砂や浸水の有無が適切に把握可能であった.本分析結果を活用することで,迅速な復旧活動を行うための手助けとなろう. 以上より,本研究では,大規模な都市全域の防災・減災対策について検討し,有用な情報を作成することが可能となった.これらの成果については,論文集への投稿ならびに国内学会での発表を行った.このうち,避難行動に関する研究については,土木学会より優秀論文賞を頂戴した.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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