キラルなマルチヘリシティー構造が生み出す集積型湾曲π共役分子の創製
Project/Area Number |
19J14567
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 33020:Synthetic organic chemistry-related
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
細川 朋佳 大阪府立大学, 大阪府立大学大学院理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ヘリセン / 環化三量化 / アライン / パラジウム触媒 / 反応機構 / 六重ヘリセン / ヘリセニルアライン |
Outline of Research at the Start |
分子内に複数のヘリセン構造を有する多重ヘリセン類は、その湾曲した興味深い構造と、それに起因した特徴的な物性を示すことから、近年活発な研究が展開されている。私は、その多重ヘリセン類の新たな合成戦略として、ヘリセン上に発生させたアライン(ヘリセニルアライン)を活用し、ユニークな構造、物性を有する高次多重ヘリセン(キラルナノカーボン)の創製を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近年活発に研究が展開されている非平面π共役多環芳香族分子の新たな合成戦略として、ヘリセン上に発生させたアラインを活用し、ユニーク な構造、物性を有する高次多重ヘリセンを創製することである。 以前の報告では、[5]ヘリセニルアラインの環化三量化反応による六重ヘリセンの立体選択的合成を達成した。さらに理論科学計算を用いて、本反応においてC2対称性を有する六重ヘリセンが立体選択的に得られた理由を解明した。また、アルキンとヘリセニルアラインとのPd触媒による交差環化三量化反応による三重ヘリセンのエナンチオ選択的合成についても報告している。 本年度は、ヘリセニルアラインのホモ環化三量化反応と交差環化三量化反応の二つの反応を組合せることによる新たな多重ヘリセンの合成を検討した。まず、ヘリセニルアラインとビスアラインとのPd触媒交差環化三量化反応により、分子内に3つの [5]ヘリセン構造をもつπ拡張ヘリセニルアライン前駆体の合成に成功した。さらに、得られたπ拡張ヘリセニルアライン前駆体のホモ環化三量化反応についても検討を行った。また、DFT計算による安定な立体異性体とそれらのラセミ化過程についても合わせて検討を行った。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)