Project/Area Number |
19J14619
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
飯島 有哉 早稲田大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 自傷行為 / 機能 / 認知的評価 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,思春期・青年期の自傷行為に対する,学校現場で実施可能な支援方法の開発を行う。自傷行為に対しては、自傷行為を代替行動によって置き換えようとする支援が一般的に行われる。しかし、代替行動を選定する際に重要となる「自傷行為によって当事者がどのような良い結果を得ているのか」という自傷行為が持つ機能のアセスメントはこれまで十分になされてこなかった。本研究では,本邦の思春期・青年期における自傷行為の機能を明らかにし,そのアセスメントツールを開発する。その上で自傷行為の機能に合わせた支援方法の最適化を図り,特に支援ニーズの強い学校現場での実践を通してその効果および実用性の評価を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
当年度は,自傷行為を行った結果個人が得ているメリットである,自傷行為の機能に基づく状態像の差異に関し,時間軸を含めた検討を行った。具体的には,昨年度中に実施された研究によって開発された,自傷行為の機能に関するアセスメントツールである日本語版Inventory of Statements About Self-injury(飯島・上村・桂川・嶋田,2021)および,自傷行為に対する認知的評価尺度(飯島・上村・桂川,2020)を使用し,自傷行為者を対象とした縦断調査研究を実施した。その結果,自傷行為が苦痛対処のみの機能によって維持している状態像においては,その自傷行為はストレッサーの経験によって反応的に生じていた一方で,苦痛対処に加えて,自己保全や対人要求などの機能が重複している状態像においては,自傷行為に対する認知的評価の様相や代替行動の未獲得によって自傷行為が繰り返されていることが示唆された。これらの研究成果によって,自傷行為に対する支援を実施するにあたり,自傷行為の機能をその重複の観点を含めてアセスメントし,状態像の差異に応じて,自傷行為に対する認知的評価への介入や代替行動の獲得を標的とした支援方略を適用することの有用性が支持された。 また,学校現場において本研究成果を踏まえた支援を実践し,学校現場における自傷行為者に関する支援者支援として,自傷行為の維持要因としての機能的観点に着目した心理教育を行うことの有用性が検討された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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