Project/Area Number |
19J14943
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
星野 麗子 総合研究大学院大学, 文化科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 中国 / 四川省 / 客家 / エスニシティ / 祖先祭祀儀礼 / 観光 / 龍舞 / 文化表象 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、中国西部、四川省の客家エスニシティを対象に絞り、地域社会の規則や規範、価値観を支える伝統的とみられる慣習などが、近年観光開発の影響の下で、どのように客家言説と関連付けながら変化しているのかを、現地の人々からの聞き取り、参与観察、ライフヒストリーなどから明らかにすることである。これにより平面から立体へと社会的に立ち現れる客家エスニシティの実態化の解明へと展開する。中国国内外のエスニック集団が如何にして複雑に連結、統合していくのかを、客家社会では周辺に位置づけられる四川省の客家エスニシティの実態の分析から明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中国大陸内部の四川省の客家を対象に、1990年代以降から誰によってどのように観光の場において客家文化が表象され、現地の人びとはどのように客家に対して認識し、客家として帰属意識を持つようになったのかを、フィールド調査を通して明らかにするものである。調査地である中国四川省成都市龍泉驛区洛帯鎮は、1990年代から地元の研究者や知識人が中国国内外の客家ネットワークと連携して、「西部客家第一鎮」として客家をテーマとした観光開発を進めてきた町である。申請者は、現地研究者や知識人の動き、地元政府の文化政策などを分析し、どのように客家観光が行われてきたのかを明らかにした。 2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、現地でのフィールド調査を実施することはできなかった。そこで、日本国内で以下の2点に関して研究領域を絞り、調査を実施した。第1に、四川や客家と関連する文献資料の収集と分析である。客家と宣教師の歴史的な関係性や、現地社会における客家の表象に関わる文献を分析した。第2に、中国のソーシャルネットワークである「We chat」を用いた、現地インフォーマントに対する聞き取り調査である。祖先祭祀儀礼における宗親聯誼会の立ち上げや、葬送儀礼や民間医療などに関するフィールドデータに対して補足することができた。 これら2つの調査によって、これまで中国沿岸地域を中心に論じられてきた客家研究の流れに対して、四川の客家に関する民族誌的データを提示できたことにより、従来の客家研究に対して補足することに繋がった。四川の客家の創出に対する博士論文の理論的枠組みも定まり、博士論文提出の目処も立った。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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