含窒素π拡張型カーボンナノ材料を前駆体に利用した非貴金属カーボン触媒の創成
Project/Area Number |
19J20297
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 34010:Inorganic/coordination chemistry-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松元 香樹 大阪大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 固体高分子型燃料電池 / Fe/N/C触媒 / 酸素還元反応 / 鉄錯体 / 焼成 |
Outline of Research at the Start |
固体高分子形燃料電池(PEFC)の性能向上には、カソード極における酸素還元反応(ORR)の触媒活性が極めて重要である。そこで、鉄原料および含窒素前駆体をカーボン担体に吸着、焼成により調製されるFe/N/C触媒が高い酸素還元触媒能を持つことで注目されている。しかし、活性点は焼成時に構築されるため、構造を自在に制御することが困難である。 本研究では、熱耐久性の高いπ拡張型含窒素化合物を配位子とした鉄錯体を触媒前駆体として利用することで、前駆体構造を保持した精密かつ均質な活性点構造を有するFe/N//C触媒を調製し、ORR活性の向上をめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
Fe/N/C触媒は触媒前駆体である鉄と窒素源をカーボンに担持、焼成によって調製される炭素材料であり、酸素還元反応(ORR)に対して高い活性を示すことから、固体高分子形燃料電池のカソード触媒としての利用が期待されている。焼成時には、触媒前駆体のグラファイト化が進行し、活性サイトであるFe-Nx構造が構築される。しかし同時に鉄が凝集し、低活性な鉄粒子も形成される点が課題であった。本研究では、触媒前駆体の化学構造に着目し、Fe-Nx構造をより精密に構築することにでFe/N/C触媒の活性向上をめざしている。これまでに、焼成時におけるグラフェイト化の進行を考慮して設計した、ブロモ基とピリジル基を有するテトラフェニルジアザトリフェニレンを配位子とする鉄錯体([Fe(pBr2TDATPy)2]2+)を触媒前駆体に利用することで、課題であった鉄粒子形成の抑制と、Fe-Nx 構造の効率的構築を達成した。さらに電気化学測定の結果、[Fe(p-Br2TDATPy)2]2+ から調製した Fe/N/C 触媒が優れた ORR 活性を示すことを明らかにした。本年度は、本触媒の構造に関して詳細な知見を得るために、種々の電子顕微鏡観察およびX線分光実験を実施した。まず、STEM-EELS観察の結果、触媒上に鉄粒子の存在は認められず、鉄が原子サイズで分散していることが明らかとなった。また、電解条件下におけるX線吸収微細構造(in-situ XAFS)解析の結果、鉄原子は4つの窒素原子が配位したFe-N4構造を形成していることを明らかにした。以上の結果から、設計した鉄錯体を前駆体に利用することで、活性サイトであるFe-N4構造の精密構築が達成されることを実証した。本手法は、均一な触媒サイト有する Fe/N/C 触媒を調製する新たなアプローチであり、得られた知見は今後の更なる触媒開発に寄与するものである。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)