静止期維持因子p57を指標としたがん幹細胞の網羅的探索と治療抵抗メカニズムの解明
Project/Area Number |
19J20466
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡 毅寛 九州大学, 医学系学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | がん幹細胞 / 治療抵抗性 / 静止状態幹細胞 / p57 / オルガノイド / 腸管腫瘍 |
Outline of Research at the Start |
がんの大多数は増殖が速い細胞で、ごく一部に増殖の遅い細胞が含まれている。従来の治療法は増殖が速い細胞を標的としてきたので、治療後は一時的にがんが縮小するが、増殖の遅い細胞に対しては効果が低く、残存した細胞が徐々に増殖するため再発が起こってしまう。 我々は腸管腫瘍において、p57という分子が増殖の遅い細胞の目印となることを発見した。本研究では胃がんや乳がんにおいても、この分子が目印として使えるかを確かめる。また、従来の治療とp57という目印が付いた細胞を殺す治療を組み合わせれば、がんを根治できるという仮説に基づき、これを検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々がこれまでに樹立した悪性腸管腫瘍の同種同所移植モデルを用いて、single cell RNA-seq解析を行った。p57分子はslowly cyclingかつ幹細胞様のトランスクリプトームを示す細胞集団に特異的に発現し、静止状態がん幹細胞のマーカーとなり得ることが示された。また、この細胞分画を取り出してオルガノイド形成試験や系統追跡実験を行ってみると、定常状態でも堅固な幹細胞性を示すが、抗がん剤治療後により増強されることが分かった。これらの結果は、p57陽性細胞集団が抗がん剤治療後再発に積極的に寄与していることを示すものである。 がんの治療抵抗性は、一部の細胞が静止状態に維持されているために生じると考えられている。p57が静止状態がん幹細胞特異的に発現していることから、CDKインヒビターであるp57分子は、細胞周期のブレーキ役として直接的にこの機能に関わっていることが予想される。現在我々は、p57分子をノックアウトすることによってこれらの細胞を静止状態から追い出し、抗がん剤で駆逐可能となるか検証中である。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)