視覚的印付けにおける抑制テンプレートの可塑性と現実場面への拡張
Project/Area Number |
19J20617
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山内 健司 北海道大学, 文学院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 注意 / 視覚的印付け / 抑制テンプレート |
Outline of Research at the Start |
我々には,モノを探索する際に有限な注意資源を利用し,効率的に遂行する能力が備わっている。その中の1つに視覚的印付けがある。この現象は,標的より前に呈示された妨害刺激を抑制できる現象のことであり,予め視界に入ってきた妨害刺激に対して抑制テンプレートが作成されることによって生起するとされている。この抑制テンプレートに関して,いくつかの先行研究が存在するが,未だに不透明な点が残されている。そこで,本研究は抑制テンプレートのメカニズムの更なる解明を目指す。また,視覚的印付けは実験室内のみでのトピックとなっており,日常生活場面との接点が希薄であるが,現実場面との接点も探っていきたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、視覚的印付けにおける抑制テンプレートの性質について検討した。視覚的印付けとは、刺激が2段階呈示される分割呈示探索課題において、1段階目に呈示された妨害刺激(先行刺激)を抑制し、標的を含む追加される刺激(後続刺激)に対して効率的探索を行う現象である(Watson & Humphreys, 1997)。生起メカニズムは、先行刺激に対する抑制テンプレートの形成と考えられている。今年度は前年度の先行画面中に内発的空間手がかり(矢印)を呈示する場合の結果の再検討から行った。前年度は内発的手がかりの効果(手がかり方向へ注意を向ける)と抑制テンプレートの効果(先行刺激への抑制)の共存すると解釈したが、再検討を経て、2つの効果は同時作用せずに、一方のみが作用するという選択制を示唆した。これは、注意資源が有限のため、抑制テンプレートと標的探索に関する他のトップダウン事象の両方に注意資源を向けることができないためと考えられる。一方で、外発的空間手がかり(光点の短時間呈示)を呈示する実験も行った。その結果、抑制テンプレートと外発的手がかりによる注意捕捉効果の2つが同時作用することが示された。先行研究ではボトムアップな注意捕捉を引き起こす外的事象は抑制テンプレートを阻害してきたが、本研究では抑制テンプレートが維持された。これは、外発的空間手がかりが標的探索に直接的に寄与する現象であるためと考えられる。 また、視覚的印付けの現実場面への拡張として、個人差に着目した研究も行った。小林・大久保(2014)が考案した日本語版OSPANを用いて、視覚に限局しない作業容量が、視覚的印付けの生起に対応しているかを検討した。しかし、作業容量と視覚的印付けの生起能力の間に強い相関はみられなかった。つまり、視覚に限局しない作業容量は無関係な先行刺激を抑制することとの関連性が薄いことが示唆された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)