Project/Area Number |
19J20692
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山谷 里奈 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 海底地震計 / 海洋堆積層 / 地殻 / 地震波速度構造 / 地震波干渉法 / CMTインバージョン / 地震波伝播シミュレーション / 堆積層 / 震源メカニズム / 地震波速度構造推定 / 3次元波動計算 |
Outline of Research at the Start |
稠密観測網で記録された大量の自然地震の観測波形を解析することで、プレート沈み込み帯における高解像度な3次元地震波速度構造を推定する。3次元理論波形計算に有限要素法用いることで、震源推定及び上記の構造推定を反復し、解像度の限界に挑む。また、得られた構造をマントル対流計算及び鉱物物理学から解釈することで、沈み込んだ古プレートの詳細な挙動を探り、固体地球の熱化学進化の解明に貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに得られた堆積層及び地殻の詳細な地震波速度構造を国際誌に出版した。本年度はこの速度構造を用いて、周期0.6-2.5秒のP波波形を解析することで、茨城沖領域で発生した中小規模地震のセントロイド・モーメントテンソル解(CMT解:地震の震源位置、断層や滑りの方向などを示すパラメータ)を推定した。計算コストの制約により、理論波形の計算には有限差分法による地震波伝播シミュレーションを用いた。短周期波形を使用したことで、長周期波形を解析した既存のCMT解よりも高い空間分解能でCMT解が得られた。また、観測期間中に解析領域内で得られた既存のCMT解は約200個だったのに対し、本研究では536個のCMT解を推定することができた。得られたCMT解からは以下の主な特徴が得られた。 (1) 観測網の北東部で発生した余震の多くは逆断層であり、傾斜角と空間分布は太平洋プレートの沈み込みと一致している。また、東北地震の最大余震の破壊域 (Kubo et al., 2013) やスロー地震の一種であるTremorの発生域 (Nishikawa et al., 2019) と空間的に棲み分けている。(2)そのすぐ南部には、深さ10-15 kmに正断層の地震を発見した。これは、沈み込む海山が作り出す応力状態 (Sun et al., 2019など) を反映していると考えられる。(3)西部には、プレート境界よりも深い正断層が推定された。これらは、沈み込む太平洋プレートが、上に乗っているフィリピン海プレートによって曲げられたために発生したと解釈される。(4)北部には、プレート境界付近に横ずれ断層が推定された。本研究結果は現在、国際誌にて査読中である。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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