ベンザインの連続発生法を基盤とした芳香環修飾法の開発とアルカロイド合成への応用
Project/Area Number |
19J20732
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 47010:Pharmaceutical chemistry and drug development sciences-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
下村 誠志 東北大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 全合成 / ピロロイミノキノンアルカロイド / discorhabdin / aleutianamine / アルカロイド / ピロロイミノキノン / 酸化的スピロ環化反応 / ベンザイン / ジヒドロベンゾチオフェン |
Outline of Research at the Start |
ベンザインは天然有機化合物や医薬品の合成にとどまらず、π共役系機能性分子の合成に応用されるなど、芳香族化合物の合成で隆盛を極めている。しかしながら、従来法のようにベンザインを単独に発生させた場合、修飾できる部位は芳香環の二箇所のみに限られており、それ以上の多点同時修飾型の連続反応に展開することは困難であった。そこで本研究では、連続ベンザイン発生法を基盤とする多点同時官能基化反応の開発と本反応を用いた複雑な天然有機化合物の迅速合成法の確立を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、(+)-discorhabdin Bの世界初となる全合成を達成した。また、合成終盤での誘導体化により三種の類縁化合物へ分岐可能な合成手法の確立に成功した。まず、discorhabdin Bの不斉合成法について検討した。その結果、光学活性チオエステルを利用した酸化的スピロ環化反応が有効であることを見出した。ジアステレオマーを逆相HPLCにより分離した後、酸化的N,S-アセタール形成反応とジエノン部位の修飾、脱保護を含む、数工程の変換により(+)-discorhabdin Bの全合成を達成した。次に、合成したN-Ts discorhabdin Bに対し、L-ovothiol Aを作用させた結果、thia-Michael反応と続く近傍窒素原子の環化によりN-Ts discorhabdin Hが、同様のthia-Michael反応と続く臭化水素の脱離によりN-Ts discorhabdin Kがそれぞれ得られた。その後、塩基性条件下Ts基を脱保護し、(-)-discorhabdin Hおよび(+)-discorhabdin Kの世界初の全合成を達成した。一方、一方、N-Ts discorhabdin Bを骨格転位させ、N-Ts-aleutianamineに導く条件を確立し、(-)-aleutianamineの世界初の全合成を達成した。以上の研究成果は、これまで合成困難とされてきた硫黄含有discorhabdin類の網羅的全合成を可能にする革新的な合成戦略であり、有機合成化学および創薬化学の観点から重要な知見である。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)