古原生代後期の海洋環境変動原因の解明:大規模火成活動及び超大陸形成との関連
Project/Area Number |
19J21321
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
元村 健人 九州大学, 理学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 古原生代 / 有機炭素同位体比 / 窒素同位体比 / 酸化還元状態 / 砕屑性ジルコン年代 |
Outline of Research at the Start |
本研究では後期古原生代に超大陸形成や大規模火成活動によって駆動される環境変化が起きていた可能性を検証する.そのためにカナダ東部に保存されている堆積物を対象とした(1)層序復元,(2)年代決定,(3)化学分析を行う.カナダ東部には約20~18億年前に堆積した細粒堆積物や鉄鉱層が低変成度で多く保存されているが,一般に造山運動に伴う変形が著しく,年代の制約も十分でない.そこで精密な地質調査による層序復元および堆積年代の制約を行う.化学分析では,軽元素同位体比や元素濃度をプロキシとして海洋酸化還元状態・硫酸イオン濃度変化を復元する.また,白金族元素・希土類元素データと組み合わせ,上記仮説の検証を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,約19-18億年前の地球表層環境を復元することを目的としている.2021年度(採用第3年度)は特に,海洋酸化還元状態や硫黄・窒素循環を明らかにするため,黒色頁岩中の微量元素分析や硫黄同位体比分析,窒素同位体比分析を行った.微量元素分析の結果から,フリンフロン帯に保存される深海堆積物についてsuboxic環境からsulfidic環境へと酸化還元状態が変化したことが明らかとなった.また,この酸化還元状態の変化は有機炭素同位体比の減少を伴う.一方で,硫黄同位体比は酸化還元状態の変化が見られた期間に一定の値をとることがわかった.これについては,昨年度報告した大陸縁辺堆積物に見られた挙動とは異なるため,今後さらに検討を続ける必要がある. 窒素同位体比については,淡水堆積物について~0‰であったのに対し,大陸縁辺堆積物については~+4‰程度であった.このことは,大陸縁辺において,硝酸イオンが豊富に存在しており,bioavailableであったことを示唆する.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)