Project/Area Number |
19J21518
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 40040:Aquatic life science-related
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
川戸 智 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | クルマエビ / WSSV / 内在性ウイルス配列 / ニマウイルス科 / トランスポゾン / ゲノム / PRDV / PAV / EVE / 内在性ウイルス様配列 / シラエビ |
Outline of Research at the Start |
ホワイトスポットシンドロームウイルス (WSSV) は、クルマエビ類の養殖における最も深刻な病原体である。我々はこれまでに、クルマエビ類のゲノム中には、WSSVに近縁なウイルス (ニマウイルス)のゲノムが化石化して組み込まれていることを明らかにしてきた。本研究では、この化石ウイルスゲノムを遺伝子工学的手法により再構築し、ウイルス粒子の再生を試みる。これにより、WSSVの感染、複製、および病原性発揮の機構を解明する比較実験材料の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は甲殻類の内在性ウイルス配列探索と解析を中心に行った。 甲殻類複数種の全ゲノムショットガンシーケンスを行い、甲殻類ゲノム中の内在性ウイルス配列を計22本得た。比較解析の結果、宿主ゲノム中への組み込みはニマウイルス科内で広く生じており、とりわけクルマエビ類の内在性ウイルスからなる系統がニマウイルス科でもっとも初期に分岐したことが分かった。内在性ニマウイルスは、甲殻類ゲノム中の反復領域に選択的に組み込まれており、また宿主から獲得した複数の遺伝子をイントロンを保持したまま保有していた。ニマウイルス科の姉妹群とみられる、陸生甲殻類から見出されたウイルス配列も、クルマエビ類の内在性ウイルスと類似した特徴を示した。このことから、宿主ゲノム中への組み込みはニマウイルス科の祖先から受け継がれた性質であることが示唆された。 以上のことを踏まえると、甲殻類ゲノム中の内在性ニマウイルスは、宿主ゲノム中に自らを挿入し、親から子へ垂直伝播することで自己複製を図る、トランスポゾンに似たライフスタイルをとっていると考えられた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)