Project/Area Number |
19J21689
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02020:Chinese literature-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 雄大 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | モダニズム / 文学史 / 詩的言語 / 個性・主体性 / 現代主義 / 個性 / 穆時英 / 廃名 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、穆時英(1912-1940)の小説において顕著な「直線的な時間への違和感」や「因果関係に基づかない思考のあり方への関心」といった諸特徴を、他のいわゆる「現代主義」作家とも共有可能な一般性を有する一つの思考様式(=「現代主義」的思考様式)であると暫定的に捉えた上で、1920年代から1930年代の中国において同思考様式が形成されるまでの、文学的・思想的・社会的言説の動態を明らかにすることを目指すものである。また同時に1930年代以降の複数の時代・地域におけるいわゆる「現代主義」作家のテクストを分析することで、一度形成された同思考様式が変遷していく様相についても考察を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究論文を二篇、研究エッセイを一篇発表した。2021年7月に刊行された「恋愛小説としての穆時英「暇潰しにされた男」――男性主人公の主体形成という物語」では、本研究課題において重要な作家である穆時英の小説について、その文学史的位置づけの再考を試みた。また同論文における課題の延長線上で「再論穆時英小説在文学史中的位置:従創造社的小説作品及其文学観談起」という口頭報告を2022年3月に行っており、引き続きモダニズム小説とモダニズム詩の連続性について、考察を進めている。 また2022年3月に刊行された「個人的なこと、詩的なこと、そして象徴的なこと――穆木天詩論の文学史的評価に対する再評価――」は、これまでの研究課題であった詩論における個性の問題について、更にもう一歩踏み込んで論じたものである。この点については、2020年度に発表した廃名と李健吾の詩論に関する論文と併せて考えてゆく必要があり、モダニズム詩のあり方を考えるうえで重要であることから、引き続き検討してゆく所存である。 同じく2022年3月に刊行された「気になるひと、廃名――その「詩的」な文体へのアプローチ」は、そうした廃名の詩論への関心と結びつけながら、廃名の小説を分析するための出発点を示したものである。今後は同エッセイで提出した観点に基づきながら、廃名の研究を継続してゆくつもりである。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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