原子分解能透過電子顕微鏡観察による有機単分子の絶対立体配置決定
Project/Area Number |
19J22319
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 34020:Analytical chemistry-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
亀井 恒 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 電子顕微鏡 / 絶対配置 / 単分子観察 / 透過電子顕微鏡 / 三次元解析 / 有機単分子 / 透過電子顕微鏡観察 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的はキラル有機分子の絶対立体配置を原子分解能透過電子顕微鏡(TEM)での一分子 直接観察によって決定することである.鍵となるのは,TEMでの二次元像を複数組み合わせることで深さ方向の情報を得る新たな三次元解析法の開発である.観察対象となるキラル分子を修飾カーボンナノホーンに担持させ,孤立化させた上で,TEMでの三次元構造解析によりその絶対立体配置を決定する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は前年度までに開発した三次元透過電子顕微鏡(TEM)解析法を,カーボンナノホーン(CNH)上に担持された有機分子のTEM観察へと適用した.まず対象となる有機分子をCNHへと共有結合で担持させるための修飾CNH(分子釣り針)を開発し,原子分解能を有するTEM観察により実際に対象分子がCNH上に固定されることを確認した.次に観察対象分子に対して複数のマーカー原子を導入し,同様の手法で修飾CNHへと担持した.TEM観察および開発した三次元解析法によって対象分子に含まれる個々のマーカー原子の三次元位置情報を得ることに成功した.得られた位置情報と分子モデルおよびTEMシミュレーションとの比較により,観察された分子のコンフォメーションが既知構造より推定されるコンフォメーションの一つと一致することが分かり,本研究課題で開発した三次元解析の妥当性が確認された.最後に,得られたマーカー原子の三次元位置情報を元に,マーカー原子を含む対象分子と担体であるCNH先端部から成る系について,絶対配置を決定した.複数のTEM像に対して同様に絶対配置の決定に成功し,本手法の適応可能性を見極めた.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)