Project/Area Number |
19J22589
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 19010:Fluid engineering-related
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
仁村 友洋 東京理科大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
|
Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2021: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 粘弾性流体 / 流れの不安定性 / 弾性乱流 / 直接数値シミュレーション / 可視化実験 / 弾性慣性乱流 / DNS |
Outline of Research at the Start |
粘弾性流体は水へ少量の高分子や界面活性剤を添加することで得られ,劇的な乱流摩擦抵抗低減効果を示すことから工学的な応用が期待されている.複雑な乱流に対して,粘弾性応答を調べることは困難であり,現在まで多くの抵抗低減乱流に関して研究が行われているが,未だに抵抗低減メカニズムは解明されていない.そこで本研究では,層流中に単純な維持機構の渦に対して粘弾性応答を調査することで,粘弾性流体における乱れの安定化・不安定化作用のメカニズムを統一的に理解することが目的である.本研究では数値解析と実験の比較・検討し,アプローチによらない普遍的な粘弾性流体の特性を理解することを目指す.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では,当該研究の目的である壁面せん断流れの乱流抑制効果と粘弾性不安定性とのメカニズムを統一的理解を目指し,粘弾性不安定性の遷移現象に焦点を当てて調査を行った.粘弾性流体の平面クエット流れの数値シミュレーションと共同研究先のスウェーデン王立工科大学にて実施した可視化実験から,それぞれ粘弾性に起因する不安定性を発見した.数値シミュレーションからは他の系で報告されている弾性乱流で確認されている構造や速度分布に類似点を見出した.また,今回扱った平面クエット流れにおいては壁面近くの流れを層流状態から逸脱することなく乱れを生じることから,混合促進などの工学的な応用が期待できることが見込まれる.系に回転を加えたクエット流れの可視化実験においては,ニュートン流体では現れることのない不安定性を可視化することに成功した.その発生した不安定性の構造は,流れを特徴づけるレイノルズ数の大小と粘弾性流体の添加物濃度が高い場合と低い場合で異なる.レイノルズ数が比較的高く高濃度の場合には,乱流が抑制された抵抗低減流れで見られる流れ方向に引き伸ばされた構造が形成される.一方で,レイノルズ数が低く低濃度の場合には,流れ方向に傾いた構造を形成し,その構造の類似から弾性乱流との関連が示唆される.この関連性をより定量的に評価することを課題に残すが,乱流抑制効果と粘弾性不安定性の発生条件には,レイノルズ数と添加物濃度との2つのパラメータが重要な指標となる. これらの数値シミュレーションおよび可視化実験の成果をまとめたものは,それぞれ英文雑誌へ投稿することを予定している.
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|