Project/Area Number |
19J22889
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 90030:Cognitive science-related
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 侑太郎 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | チンパンジー / アイ・トラッカー / 身体構造 / 音声コミュニケーション / 他者理解 / ボノボ / 視線計測 / 大型類人猿 / 生理 / 情動 |
Outline of Research at the Start |
複雑な社会で暮らす上で、他者の心的・身体的状態を理解する能力は重要である。本研究では、チンパンジー・ボノボの他者理解能力・共感能力を心理学実験によって探る。従来の研究によって、2種が様々な場面で他者に共感的な反応を示すことが明らかにされてきた。これらの研究の多くは行動の観察に基づくものであり、認知プロセスや情動状態に焦点を当てた研究は少ない。そこで本研究では、視線の計測や皮膚温の測定などを通じ、2種の共感能力を支える心理メカニズムの解明をめざす。
|
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、類人猿における身体構造の理解に関する研究成果をまとめた論文を改稿・再投稿し、国際学術誌に受理された。構造的に可能な運動と不可能な運動のアニメーションを、チンパンジー・ボノボに提示し、そのときの視線を赤外線式アイ・トラッカーをつかって測定した研究であった。類人猿がどの程度、身体構造を理解しているのかについては断定的な結論は導くことができなかったが、リアルな3Dアニメーションの使用や、類人猿の瞳孔径測定など実験手法の観点から示唆を与えた。 また、チンパンジーにおける音声コミュニケーションに関する研究成果をまとめた論文を改稿・再投稿し、国際学術誌に受理された。録音したチンパンジーの採餌声・警戒声を再生するとともに、それらと関連する果物・ヘビの動画をチンパンジーに対提示し、そのときの視線を測定した。警戒声を聞いているときに、チンパンジーがヘビの動画をより長く見ることから、チンパンジーが警戒声を聞いたときに自発的にヘビと結びつけることができることが示唆された。 これらの研究成果と、アイ・トラッカーと赤外線サーモグラフィを用いてチンパンジーが他者のけがに対してどのように反応するかを調べた過去の研究をもとに、学位論文を執筆・提出し、学位を取得した。チンパンジーにおける他者理解の能力について、認知・情動基盤に焦点を当てた。 そのほか、タッチパネル実験によって、チンパンジーの学習能力について調べる研究をおこなった。とくにその時間特性について、強化学習理論をもとに行動課題によって明らかにする研究である。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|