Project/Area Number |
19J23557
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 34010:Inorganic/coordination chemistry-related
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
須川 毅 東京工業大学, 物質理工学院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Pd / 芳香族化合物 / 遷移金属錯体 / 多核クラスター / 多環式芳香族化合物 |
Outline of Research at the Start |
多環式アレーンを架橋配位子に有する遷移金属クラスターの構造解明はsp2炭素平面と金属クラスターとの間の結合相互作用に知見を与えると考えられる。しかし、多環式アレーンを金属クラスターの架橋配位部位に導入することが合成的に困難であるために、多環式アレーンを架橋配位子に有する遷移金属クラスターの合成例は限られている。本研究は、π共役系が拡張された多環式アレーンを多核Pdクラスターの架橋配位部位に導入し、拡張多環式アレーンの構造と金属クラスターへの配位様式との関係を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、アレーンを架橋配位子に有するパラジウムナノクラスターの開発を行い、溶液中で安定に存在するアレーン-パラジウムナノクラスターが生成することを見出した。そのパラジウムナノクラスターの組成は元素分析によって同定し、分子構造は単結晶X線構造解析によって決定した。また、CV測定を行い、多段階の酸化還元挙動を示すことを明らかにした。CV測定で観測された酸化還元体が、化学的酸化還元反応によって合成できることを明らかにした。加熱条件下での反応検討から、パラジウムナノクラスターに配位したアレーン配位子が配位子交換活性を有していることを明らかにした。 本研究で合成したアレーン-パラジウムナノクラスターはこれまでに例ない錯体であり、アレーンと遷移金属クラスターとの面間配位相互作用において重要な知見を与えるものである。また、特徴的なパラジウムナノクラスターの構造を明らかにした。このことは、アレーンを架橋配位子として有する遷移金属ナノクラスターのクラスター構造の構築原理についても知見を与えるものである。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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