Project/Area Number |
19J40198
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
梶田 美穂子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 乳がん / オルガノイド / 組織常在性マクロファージ |
Outline of Research at the Start |
現在、悪性腫瘍が免疫系から逃れるシステムについては多くの知見が蓄積し、臨床にも応用されている。しかし、すでに多数の変異が蓄積した悪性腫瘍の治療には莫大な医療費がかかり、患者の精神的・身体的負担も大きい。一方、悪性腫瘍になる前には免疫系によってがんが積極的に排除されるが、この段階については不明な点が多く、特に「がん免疫が始動するメカニズムは何か?」という視点での研究はほとんど行われていない。本研究ではマウスを用いて発がんの初期段階を模倣するシステムを構築し、がん免疫が始動するメカニズムを詳細に解析することにより、悪性化する前の初期がん段階での排除または検出に繋がる知見の獲得を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
がん免疫の分野では、悪性腫瘍が免疫系から逃れるシステムについては多くの知見が蓄積し、臨床にも応用されているが、発がんの初期段階において、「がん免疫がどのタイミングで始動するのか?」「どの免疫細胞によってがん免疫が始動するのか?」等についてはほとんど分かっていない。そこで特別研究員1年目では、がん免疫を始動する細胞として組織常在性マクロファージに着目し、乳腺オルガノイドを用いて、発がんの初期段階におけるがん原性変異細胞(以下、変異細胞)と生体由来の乳腺組織常在性マクロファージとの相互作用を可視化できるシステムを構築した。特別研究員2年目となる本年度は、各遺伝子で変異した乳腺上皮細胞と生体由来の組織常在性マクロファージとの相互作用をタイムラプスにて解析した。その結果、生体由来の組織常在性マクロファージがHRasV12を導入した変異細胞を感知・貪食している様子を捉えることに成功した。この感知にはdirect interactionが必要であり、また活発に動き回る変異細胞を捕捉していることから、変異細胞の細胞死に依存した貪食ではなかった。興味深いことに、Twistやp53DD の変異細胞に対しては組織常在性マクロファージによる貪食は観察されず、変異の種類によって反応性が異なることが示唆された。この結果は、発がんの初期段階においては、組織常在性マクロファージによってがん免疫が始動する可能性を示す大変興味深いものである。今後は、この変異細胞の貪食が、がんの進展に抑制的に作用するのか、またその後のがん免疫の活性化につながるのか等、生体レベルでの解析を進めていきたい。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)