Project/Area Number |
19K00047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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Research Institution | Hosei University (2022-2023) Kanazawa Institute of Technology (2019-2021) |
Principal Investigator |
金光 秀和 法政大学, 人間環境学部, 教授 (50398989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
直江 清隆 東北大学, 文学研究科, 教授 (30312169)
北野 孝志 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (20390461)
紀平 知樹 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (70346154)
鈴木 俊洋 崇城大学, 総合教育センター, 教授 (80645242)
寺本 剛 中央大学, 理工学部, 教授 (00707309)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 技術哲学 / 技術倫理 / 現象学 / 身体 / AI / テレプレゼンス / ロボット |
Outline of Research at the Start |
技術が新しい行為の形を生み出し、社会のあり方を大きく変える現代において、技術の具体的なあり方に即しながら、それが人間・社会にもたらす意味を吟味する視点が求められている。本研究では(1)自己と身体の変容、社会的コミュニケーションにおける身体の地位の変容など、技術が身体にもたらす変容を考察するための新しい技術哲学的視点を提示すること、(2)その視点をもとに、医療ケア、人工空間・環境など、具体的な場面に即して影響を考察し社会的提言を行うこと、(3)これらを通じて、技術と身体概念を結びつける新たな視座を獲得して、教材を開発することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、第一に、世界技術哲学会(Society for Philosophy and Technology)の研究大会の東京での開催を支援するとともに、その大会において最終的な成果発表を行った。また、第二に、これまでの研究成果を『技術の倫理への問い:実践から理論的基盤へ』として出版した。 世界技術哲学会は、技術哲学に関する国際学会として、世界中の技術哲学者が参加している。新型コロナウイルス蔓延の影響から、2021年にフランス・リールで開催された研究大会はオンラインでの開催となったが、今回は久しぶりに対面での開催となった。この大会運営に、直江清隆が実行委員長、金光秀和が実行副委員長を務めるなど、本科研費のメンバーが数多く実行委員として参加し、日本の技術哲学の議論を世界に発信するとともに、技術哲学の国際的ネットワークをより強化することができた。また、本大会を契機に、日本の若手研究者が国際的な技術哲学の議論に参画することを支援することができた。さらに、本大会において、金光が本科研費の最終的成果の一部として、技術哲学と技術者倫理の統合の必要性を発表し、その意義を国際的に確認することができた。 本科研費では、技術哲学に関する教材を開発することを目的の一つとして掲げ、これまで、人工知能(AI)に関する重要な書籍の翻訳書を出版するなどしてきた。2023年度は、これまでの研究成果をもとに、金光が『技術の倫理への問い:実践から理論的基盤へ』(勁草書房』を出版した。この著作は、これまで日本で盛んに実施されてきた技術者倫理教育を出発点として、その意義や課題を指摘しながら、技術哲学の必要性を論じたものであり、技術に関する教養教育の内容を検討したり、技術哲学の教材を開発したりすることに大きく寄与すると考えられる。(なお、本書は法政大学人間環境学会の出版助成を得たものである。)
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