Project/Area Number |
19K00150
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
|
Research Institution | Kobe University (2020-2022) The University of Tokyo (2019) |
Principal Investigator |
岡本 佳子 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (90752551)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 昌宏 明治大学, 経営学部, 専任教授 (00188533)
荒又 雄介 大東文化大学, 外国語学部, 准教授 (20281446)
小石 かつら 関西学院大学, 文学部, 教授 (00636780)
大河内 文恵 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (20463953)
平野 恵美子 中京大学, 教養教育研究院, 特定任用教授 (30648655)
坂部 裕美子 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 研究員 (50435822)
神竹 喜重子 東京藝術大学, 大学院音楽研究科, 研究員 (70786087)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
|
Keywords | 劇場 / 音楽劇 / オペラ / アーカイブ / 音楽 / 演劇 / 上演記録 / プログラム / レパートリー / ヨーロッパ |
Outline of Research at the Start |
本課題は、18-20世紀初頭ヨーロッパの主要音楽劇の興行データを蓄積、分析することによって文化の言語間・地域間の影響関係の実態を明らかにする学際共同研究である。同時に個別の調査データを単なる補助的手段としてではなく、 能動的ツールとして使用する音楽劇研究の方法論を提示する。これにより歌手や指揮者の移動にともなう言語・地域間の影響関係や人的交流の実態、そして同時期に台頭した近代メディアや民族主義との関連、さらにはそれらの結節点としての劇場間のネットワークを明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は引き続き各自の個人研究を進めていくのに並行して、定期的にオンラインによる会合を持った(幹事会8回、全体による研究会11回)。そしてこれまで収集したデータや、研究期間にて一部実施ができたフィールドワークの成果をもとに、ヨーロッパの歌劇場における興業情報の収集・整理作業から得られた課題やその解決方法の考察について、共著の論文を執筆した。年度内の発表には至らなかったものの、本課題の研究参加者の専門分野では共著による論文執筆例があまり多くなく、その意味でも全員参画による8名共著の執筆は方法的にも挑戦した意義の高い試みとなった。 個人研究の例としては、ウィーン宮廷歌劇場でのマーラーによる活動の実態、グルックやリストといった特定の作曲家による作品上演の地域ごとの比較や傾向、ロシアやイタリアの歌劇場の運営方針や上演作品の変遷、公演毎の売上など、様々な分野で劇場研究にアプローチしている。 また、本課題は新型コロナウイルス感染症の影響による進捗の遅れを考慮し、来年度へと研究期間を再延長をすることとした。それを受けて最終年度となる次年度に向け、共著による論文集を成果として出版することについて、それぞれの論文内容や構成・目次など具体的な議論を行なった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は研究推進体制の見直しを行い、研究会前に幹事会を開催する体制としたことによってコミュニケーションが円滑となり、多くの研究会を開催して研究を順調に進めることができた。特に、ほとんどの参加者が経験のない共著による論文執筆を行い、投稿までこぎつけたことは大きな成果であると考える。また、最終年度である来年度に向け、最終的な成果公開のために出版準備を行ったことも順調な進展を示していると自己評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる次年度は、研究成果として各参加者それぞれの論文に加えて、さらに参加者による共著の論文を収めた学術図書の出版を行う。すでに目次も出来上がっており、現在鋭意執筆中である。次年度は成果の質を高めるための研究会を今後も定期的に開催し、原稿のブラシュアップをはかるとともに、積極的に成果発信を行なっていきたい。
|