Project/Area Number |
19K00211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
角 美弥子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50569829)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 無形の文化財 / 文化財の保護 / 文化財の活用 / 博物館展示 / 文化財保護 / 芸能 / 博物館 / 博物館施設 |
Outline of Research at the Start |
無形の文化財である芸能は、その他の有形無形の文化財に支えられており、保護の際には、関連する文化財についても考慮し包括的な保護を考える必要がある。また、文化財は、地域の魅力や価値を持つものとして地方創生や観光振興への積極的な活用が望まれている。無形の文化財の保護と活用を考える上で、それを主なコンテンツとした博物館的施設は、現在望まれる文化財の保護と活用の各面において有効あると考え、その現状を分析するとともに今後の活用について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に岩手県内の民俗芸能関係施設を調査したところ、関係施設は大規模なものではなく、地域性が豊かで小規模なものが多いことが分かったため、他の地域でもさらに丁寧に探すこととし、今回は岩手県に並び民俗芸能が盛んな秋田県で調査を行った。 秋田県では、県立博物館には民俗芸能を含めた無形の文化財に係る展示はなかったが、各市町村で市町村内の無形の文化財に関する展示が存在し、また重要度に応じて専門の展示施設が存在した。例えば秋田市は竿灯を中心とした民俗芸能伝承館があり、他に市内の無形の文化財の展示が行われている。ユネスコの無形文化遺産の土崎神明社祭の曳山行事についても紹介されているが、こちらは民俗芸能ではなく風俗慣習にあたり、別途会館が存在する。このことは、民俗芸能・風俗慣習が、その是非はともかくとして無形の民俗文化財として同位で認識されていることを示すものと考える。 また、由利本荘市は平成17年に近隣8市町が合併した市であり、当初は本荘市の資料を中心に展示してあったものが、合併後市内所在となった芸能についても言及している。まいーれは番楽を主軸とした施設であるが、合併後に開館している。展示施設とその内容については、市町村合併の動きも併せて検討する必要を見出した。 さらに、民俗芸能関連施設の名称として、「資料館」はもとより「伝承館」「会館」等が使用されている。無形の文化財の施設として「山車会館」は全国的に存在しており、こちらはより観光需要に合わせているものが多いが、名称についても分析を考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度の遅延をそのまま持ち越した形となっている。引き続き新型コロナウイルス感染症の影響で調査が進まなかったこともあるが、感染症の段階に伴う本務の煩雑さに対応しきれなかった、自身の事務能力の至らなさによるものが大きい。突発的な私事も重なり、スケジュールの調整が崩れたため進捗が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
関係諸機関もほぼ通常営業となり、地域外からの訪問者も多くなってきたが、昨年度の修正からさらに軌道修正することで本人が混乱して何も成果が得られない状況に陥りかねないため、昨年度計画しつつ遂行できなかった、無形の文化財の活用に資する施設としての調査及び分析を行い、研究を進める予定としている。ようやく必要なデータも揃ってきたため、学会発表・及び紀要にて結果をまとめる予定である。
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