美術館における社会的課題を踏まえた子ども対象のアート・プロジェクトのモデル化
Project/Area Number |
19K00215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
神野 真吾 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90431733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 真帆 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30710298)
縣 拓充 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 特任講師 (90723057)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 子どもの社会参加 / ミュージアムエデュケーション / SDGs / アート / ワークショップ / 社会的課題 / アートによる学び / 現代アート / ファシリテーター / ソーシャリィ・エンゲージド・アート / アクティブラーニングとしてのアートプロジェクト / 美術科教育 / 社会と芸術 / Arts and Society / 子供の社会参加とアートプロジェクト / アート・プロジェクト / V&A子どもミュージアム / 美術教育 / 創造性教育 / 美術館 / 美術による学び / 子どもとアート |
Outline of Research at the Start |
本研究は、社会におけるアートの価値を子どものアート・プロジェクトへの参加を通して検証しようとするもの。そのために、美術館、研究者、アーティストなどのアートそのものの立場から、教育学の立場から、そして心理学の立場から、その内容の検討と実践、その成果の検証をしていく。 同時にその成果を海外のミュージアムでの実践との比較検討、その担当者と意見交換をすることで、子どものアート・プロジェクト参加の多面的な価値づけに活かすとともに、今後の課題も明らかにしようとするもの。
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Outline of Annual Research Achievements |
美術館における子どもの社会参加に関わるワークショップの実施および、子どもの社会参加とミュージアムをテーマとしたシンポジウムを実施した。ワークショップは、現代アーティストの山本高之と共に「チルドレンスプライド」という児童が自らの主張を街中で行うプログラムを実施した。また、シンポジウムではイギリス、ロンドンのV&A子どもミュージアムのプロデューサーである酒井千波さんを招聘し、本研究の研究協力者である千葉市美術館の実践とV&Aの実践とを比較検討し、日英のミュージアムにおける、社会と子どもの関係に関わる相違点および共通の課題について検討、議論した。 V&Aは2023年度のリニューアル・オープンする予定で、千葉市美術館は2021年度にリニューアルオープンしたことから、両館がそれぞれ何をミッションとしているのかが明瞭になった。社会的課題そのものが変化していく中、ミュージアムの在り方そのものを社会との関係から再定義するような取り組みをするV&Aに対し、千葉市美術館では「美術」「アート」 に親しむ機会を提供することを主としており、社会性をあまり重要視していないと考えられ、ミュージアムの社会の中での立ち位置の違いに大きな相違点があることが明瞭に示されたと考える。一方で、活動の内容については双方ともに評価すべき点が多いという議論がなされ、社会性をめぐってどのような立ち位置を取るのかは自明のことではなく、常に検証・検討すべき観点であるということもうかがえた。 ただし、関係機関及び関係者のスケジュール調整等においていくつかの支障が生じ、年度末に実施がずれ込み、今年度の成果をまとめる作業及び、補足的研究が必要と思われるため、翌年度に研究機関を再延長することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
関係機関及び関係者のスケジュール調整等においていくつかの支障が生じ、ワークショップ実施、シンポジウム実施が年度末にずれ込んでしまった。研究の成果を確実なものとするため、今年度の成果をまとめる作業及び、補足的研究が必要と思われ、翌年度に研究機関を再延長することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の研究をまとめ、その成果を検証し、補足的なワークショップを企画実施・検証することとする。
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Report
(4 results)
Research Products
(17 results)