『少女の友』におけるジェンダー規範の越境 ―宝塚少女歌劇と少女小説に見る異性装
Project/Area Number |
19K00362
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | The University of Shimane Junior College |
Principal Investigator |
渡部 周子 島根県立大学短期大学部, 文化情報学科, 准教授 (70422582)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 少女雑誌 / 『少女の友』 / 宝塚少女歌劇 / 宝塚歌劇 / 少女 / 宝塚少女歌劇団 / 少女文化 / 異性装 / ジェンダー / 宝塚歌劇団 / 少女小説 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、少女雑誌『少女の友』に掲載された文学関連記事を含む諸言説を対象として、そこに表象されたジェンダー規範からの越境について考察するものである。具体的には、少女小説に描かれた異性装に注目し、これを分析する。また、宝塚少女歌劇団(1940年より宝塚歌劇団と改称)の男役が、生得的な性差を超え、自在に性別を飛び越える存在として、少女の憧憬を集めていたことを浮き彫りにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦前の少女雑誌『少女の友』におけるジェンダー規範の越境について、考察するものである。宝塚少女歌劇団(1940年より宝塚歌劇団と改称、本報告書では適宜、宝塚と略す)に関する掲載記事、また「少女小説」に描かれた「異性装」に注目した。 分析対象とする資料は全国に散逸しており、各地の施設(東京都内、大阪府内等)に、部分的に収蔵されている状況である。また資料館に未収蔵の資料もある。 新型コロナウイルス感染症の流行により出張を伴う調査が実施できなかったことから、数年に渡る遅れが累積している状況である。しかし、本年度は資料調査に進展があり、相当数の少女雑誌や宝塚に関する資料を収集することができた。収集した資料をもとにして、分析を進めることができ、成果の一部を論文「『少女の友』と宝塚少女歌劇 : 星野水裏の観劇記「大阪より上京して帝劇に出演せる 宝塚の少女歌劇団」」( 『島根県立大学松江キャンパス研究紀要 』 63、2024年)としてまとめ、発表することができた。この論文では、『少女の友』の初代主筆である星野水裏が、はじめて宝塚を観劇した際の観劇記を分析している。この水裏の観劇記は、菅見の限り、『少女の友』が宝塚少女歌劇についてまとまって記事にした最初のものである。ここで、水裏が宝塚少女歌劇をどのように評価しているのか明らかにし、またそれが当時の教育界や演劇界の動向と沿うものだったのか否か考察している。その書誌情報は、項目10.「研究発表(令和5年度の研究成果)」にも示している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症が流行したことにより、調査計画に変更が生じ、数年に渡る遅れが累積している。遅れの回復に努めているが、完全に挽回するには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」に記したように、研究計画に遅れが生じていることから、その対応策として補助事業期間延長承認申請をし、これが認められた。延長 が承認された期間に、研究成果をまとめるための作業、これに伴う資料収集と分析を並行して行う予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(2 results)