民俗語彙と特有文法に着目した、チベット語東西方言の記述的・通時的研究
Project/Area Number |
19K00567
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
海老原 志穂 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (30511266)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | チベット諸語 / チベット・ビルマ系諸語 / 地理言語学 / 言語地図 / 伝播 / 地理分布 / 言語接触 / モンゴル語 / 動物語彙 / 穀物語彙 / チベット・ヒマラヤ / 牧畜 / 民俗語彙 / チベット系言語 / ネパール / ブータン / ヤク / 牧畜文化語彙 / 記述言語悪 / 牧畜語彙 / 農耕語彙 / アムド・チベット語 / 東北チベット / 特有文法 / 記述言語学 / フィールドワーク |
Outline of Research at the Start |
東西方言を含めた、チベット語圏全域のチベット語下位方言50-100地点を対象とし、応募者が集めた一次資料、文法書や語彙集、辞書として公刊されている二次資料を活用して各言語特徴をデータベース化し、それを言語地図としてまとめる。その分布状況から、地理言語学の手法に基づき分析を進める。さらに、年代の異なるチベット語文献から対応する言語特徴を抽出することで、民俗語彙を含めた語彙と、証拠性を表す複数の文法形式について通時的な変化を明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度も現地調査の実施がかなわなかった。そのため, 引き続き, 代表者自身によるこれまでの調査記録の整理・公開を行い, 各種文献の精読につとめた。地理言語学的研究としては, チベット・ビルマ系諸言語における, 数詞, 語順, 「兄弟」を指す親族名称に関して共著論文をまとめた。また, 2022年度に行った発表に基づき, チベット諸語とモンゴル諸語の言語接触について地理言語学的な視点から考察した共著論文を筆頭著者としてまとめた。言語記述の一環で「アムド・チベット語におけるアスペクト」を共著論文として発表した。 その他, 鶴見大学で開催された公開講座「内陸アジアの高地文化に触れてみる」において, 「文学理論もヒマラヤを超える? チベット詩の世界」と題する招待講演を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特に中国への渡航が難しく、現地調査が行えなかったため、牧畜・農耕関連の語彙について十分なデータを収集できず、言語地図の作成に遅延が生じているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
中国での現地調査がまだ難しいため、その代替として、ネパール、インド、パキスタンでの現地調査の実施の他、日本在住のチベット語話者からの聞き取り調査を検討している。その上で、すでに『チベット牧畜文化辞典』 にまとめたチベット東北部のデータも用い、言語地図の作成を試みる。また、同辞典の英訳も進め、出版を行う予定である。
|
Report
(5 results)
Research Products
(37 results)
-
-
-
[Journal Article] Alignment in Tibeto-Burman2023
Author(s)
SHIRAI Satoko, EBIHARA Shiho, IWASA Kazue, KURABE Keita, and SUZUKI Hiroyuki
-
Journal Title
Linguistic Atlas of Asia and Africa
Volume: 3
Pages: 88-93
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA 別冊:「チベットのむかしばなし しかばねの物語」特集』2023
Author(s)
星泉 , 海老原志穂 , 岩田啓介 , 大川謙作 , 三浦順子 , 蔵西 , 松尾みゆき , ウジャ・パクパジャプ , 小野田俊蔵 , 鈴木博之 , ルチュ・パクパジャプ , 佐藤友紀子
Total Pages
136
Publisher
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
ISBN
9784863374065
Related Report
-
-
-
[Book] チベット幻想奇譚2022
Author(s)
星泉・三浦順子・海老原志穂編訳
Total Pages
272
Publisher
春陽堂
ISBN
4394190274
Related Report
-
-