修辞機能と脱文脈化の観点からの日常談話テキスト分析
Project/Area Number |
19K00588
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
|
Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics (2021-2022) Kanagawa University (2019-2020) |
Principal Investigator |
田中 弥生 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, プロジェクト非常勤研究員 (90462811)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水澤 祐美子 成城大学, 文芸学部, 准教授 (10598345)
浅原 正幸 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語資源開発センター, 教授 (80379528)
天谷 晴香 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, プロジェクト非常勤研究員 (80806159)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | 修辞機能 / 脱文脈化 / 談話分析 / テキスト分析 / 発話機能 / 日常会話 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,日常生活における様々な談話の分析に「修辞機能」と「脱文脈化」という観点の活用を提示することを目的とする.研究方法として,①「修辞ユニット分析」の手順によって談話データを分類し,②従来の談話分析における発話機能・談話機能との連関を確認する.また③同一または類似した話題の書き言葉と話し言葉の違いや,課題遂行発話と雑談のような目的の違いなどから生じる異同や特徴を確認する.本研究によって,伝達媒体やコミュニケーションの目的の違いと「修辞機能」や「脱文脈化」との関わりから,コミュニケーション研究の新たな視点を提示する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日常生活における様々な談話の分析に、「修辞機能」と「脱文脈化」という観点の活用を提示することである。研究方法として、1)修辞ユニット分析の手順によって談話データを分類し、2)従来の談話分析における発話機能・談話機能との連関を確認する。また、3)同一または類似した話題の書き言葉と話し言葉の違いや、課題遂行発話と雑談のような目的の有無の違いなどから生じる異同や特徴を確認する。 本研究では、「修辞機能」と「脱文脈化」の観点による分析のために、「修辞ユニット分析」の手順をもとに検討してきた。「修辞ユニット分析」は英語の談話分析手法として提案されたRhetorical Unit Analysisが日本語に適用されたものだが、日本語談話の分類について明確にされていなかった点があった。本研究でのこれまでのアノテーション過程において明らかになった課題について、日本語文法の先行研究を確認して検討したものを、今年度、「修辞機能分析」と名称を変更し、分類手順を博士論文にまとめた。 分析データには、国立国語研究所で構築された「日本語日常会話コーパス」(2022年3月本公開)に収録されているデータ、及び、児童作文データ、高齢者談話の「共想法」データを利用した。 International Society for Gestural Studies (ISGS)、言語資源ワークショップ2022、シンポジウム「日常会話コーパス」Ⅷ、言語処理学会第28回年次大会(NLP2023)、社会言語科学会第47回研究大会で発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度のデータ準備の遅れ、2年目3年目のアノテーションの遅れの影響があったが、1年延長した本年度は、「修辞機能分析」の手順をおおむねまとめることができた。再度1年の延長を申請した次年度には、この手順によって、媒体の違いや談話の目的の有無による、修辞機能の特徴の異同などについて分析し、本研究をまとめる予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
「修辞機能分析」としてまとめた分類手順をもとに、媒体の違いや談話の目的の有無による、修辞機能の特徴の異同などについて分析し、本研究をまとめる予定である。
|
Report
(4 results)
Research Products
(38 results)