日本語と韓国語の閉鎖音における音響的特徴とピッチアクセントの関係
Project/Area Number |
19K00634
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02070:Japanese linguistics-related
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
久能 三枝子 (高田三枝子) 愛知学院大学, 文学部, 准教授 (90468398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
邊 姫京 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (90468124)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 休止 / 既存資料の分析 / 樺太日本語方言 / 音声産出と知覚 / 有声促音 / 分布 / 有声性 / 一般化線形混合モデル / 韓国語ソウル方言 / 弁別 / 音響的特徴の世代差 / 音声資料 / word segmented file / 音響的特徴 / 世代差 / 聴取実験 / fo / 閉鎖音の有声性 / 音声変化 / ピッチ / アクセント / 韓国語と日本語 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、現在日本語に起きている閉鎖音の有声性の音声変化について複数の音響パラメータの実態とその関係を記述し、また中でも特に後続母音の基本周波数(fo)について日本語諸方言のピッチアクセントとの関わりを明らかにしようとするものである。その際、同じく閉鎖音内の音韻的対立に音声変化が起きている韓国語内の方言差と対照させ、ピッチアクセントの音声変化への関わりについてより一般的な観点からの位置づけを試みる。そのため、本研究では日本国内の有アクセント/無アクセント方言の対照研究、また日本語と韓国語の対照研究を行う。資料は代表者及び分担者の手元にあるものに加え、新たに調査を行い必要な音声資料を収録する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は産休および育休取得に伴う研究休止期間としたため、目立った進展がない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は産休および育休取得に伴う研究休止期間としたため、特に進展はない。 ただし、その前年度までの状況として、コロナ禍により計画の大幅な見直しが必要となったこと、妊娠により思うように研究が進まなかったことにより「やや遅れている」としていた。その後、進展があまりないまま休止となったため、現在も変わらず「やや遅れている」状況であると認識している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を2024年度まで延長した。今年度と来年度中に、研究方法の見直しによって決定した方向、すなわち手元の資料の分析と結果の発表を進めて行く方向で研究を鋭意進めていきたい。 研究代表者は、特に、各地域内の発話資料の分析から有声性に関わる音声特徴の世代差について一定の成果を出したいと考えている。特に、これまでの分析で、東北の話者においてVOTとFoおよびその他いくつかのパラメータについて、有声性との関係に世代差があることが明らかになっており、これについてさらに詳細な分析あるいは他地域に対象を広げての分析と考察を進めたいと考えている。 一方分担者は韓国語と日本語との対照およびアクセント体系の影響の観点からの分析を計画している。韓国慶尚道での新たな調査は不可となったことから、資料の利用可能な無アクセント方言である韓国語ソウル方言と日本語茨城・栃木方言との対照を進める予定である。また知覚の側面について、東北において有意味語でfoを知覚キューにする、また中には常に積極的にfoを使う聴者(innnovative listener)の存在が確認できたことから、今後、他地域においても同様の聴者の存在を確認したいと考えている。
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Report
(4 results)
Research Products
(11 results)