Project/Area Number |
19K00672
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02080:English linguistics-related
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Research Institution | Waseda University (2021-2023) Ritsumeikan University (2019-2020) |
Principal Investigator |
佐藤 詩恵 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (50523164)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | "modal verb" / "can" / "stance" / 法助動詞 / スタンス / EFL learners / modal verbs / corpus linguistics / 英語学習者 / アジア圏学習者 / 英語母語話者 / 助動詞 / モダリティー / コーパス / モダリティ |
Outline of Research at the Start |
英語法助動詞は可能性・能力・意思等の意味を示し、依頼・提案・許可といった用法を持つ。法助動詞については、これまでも多くの先行研究によってその統語・意味・ 語用的性質が明らかにされているが、関連分野の知見を統合した研究例は見当たらず、使用実態の全体像は明らかになっていない。そこで本研究は、英語母語話者の法助動詞(can, could, may, might, will, would)の使用について(1)統語論、意味論、語用論、コーパス言語学、 談話分析の研究手法を融合させて質的・量的分析を併用、(2)統語的特徴、出現頻度、インタラクション(相互行為)における意味機能を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究開始から5年目となる2023年度の研究実績は主に以下の3点である。 第一に、MICASE (Michigan Corpus of Academic Spoken English)にある法助動詞will, may, might, can, couldについて、主な先行研究を再度見直し、統語的特徴等の分析を一通り終えた。昨年度からの課題であったwouldの意味分析については、分類が困難な例に直面する度に基準の修正を行い、一度目の全体分析を終えた。このwouldの意味分析基準は、ICNALE(The International Corpus Network of Asian Learners of English)をデータとしたこれまでの研究結果を反映したものとなっている。 第二に、ICNALEデータを使用して、英語母語話者と日本人英語学習者の法助動詞canの使用実態を比較分析し発表を行った。前年度は、日本人学習者間で極端に使用頻度が低いwouldについて報告を行ったが、今年度は過剰使用の傾向にあるcanに焦点を当てた。過剰使用の原因を明らかにするとともに、適切な使用に向けて、学習者に馴染みのある文法と意味の観点から分析を行った。 第三に、法助動詞と深い関わりを持つスタンス表現について、昨年度より本格的に過去の研究の取りまとめを行っているが、その成果にwouldの意味分析結果を追加し、全体を仕上げることができた。複雑さを極めるwouldの使用法を理解するにあたって必要となる発話の単位や話ことばの文法といった基本概念についても説明を加えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は研究補助者の増員が最大の課題であり、人材確保に予想以上の時間を要したが、全ての法助動詞の統語的特徴の分析を一通り終えることができた。しかし、後述する「今後の研究の推進方策」にある通り、いくつかの法助動詞については分析結果の再確認も必要であり、まだ全体像が見えている段階にない。また、wouldの意味分析の結果については、研究補助者間でも多くの点で相違が見られる。各法助動詞の分析結果を総括し、学習者にとって有益な情報を見出す、という最も重要な課題も残されている。 「研究実績の概要」の最後に挙げたスタンス表現のまとめについては、最終的にwouldの説明に繋がるよう調整を行い、17の関連するトピックの執筆を終えている。
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Strategy for Future Research Activity |
Wouldの意味分析およびcanとcouldについては、研究補助者の分析結果との相違点を含め、再度確認する必要がある。前者にはMICASEの音声データの確認も含まれる。分析結果を確定した後、各法助動詞について母語話者の使用パターンを分析する。 研究結果を速やかに学習者へ還元するためにも、この作業と並行して「研究実績の概要」の最後に挙げたスタンス表現に関連する事項についての原稿も完成させたい。
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