多読と自己決定理論の関係性を探るースマホ・アプリによる多読読書記録手帳の構築ー
Project/Area Number |
19K00871
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Hokusei Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
竹村 雅史 北星学園大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (60353215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (30448378)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 多読 / 読書記録手帳 / アプリ / 動機付け / インプット理論 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、紙媒体に頼ってきた英語多読の読書記録手帳をモバイル端末(スマートフォン)のアプリを作成し、多読学習者データをデジタル化し、多読の効果が高まる動機づけの背景を明らかにする。更に、インプット効果の顕著な変化が起こるとされる10万語の多読学習者のデータを集積し、個人レベルでしかわからなかった多読の読書分量、語数累計を可視化し、読書傾向、動機付けの分析データを集める。その結果、多読と自律学習の動機づけの解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度まではアプリの不具合によりアプリ搭載アンケートを実施できなかったが、令和5年度は、多読の魅力と自己決定理論を支える3欲求との親和性を探るべく短大1年生80名に紙でのアンケートに切り換え、日本多読学会2023年度年会(御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター:2023.10.8)で結果を発表した。学習者の内発的動機付けが高まる条件として、自律性、有能性、関係性の3欲求の充足が想定されている(廣森:2006)。自己決定理論では、これらの欲求が満たされた場合、学習者は内発的動機によって学習課題に積極的に取り組むようになると言われる。多読が読み手(学習者)から支持されてきたものとは、なんなのか?多読の魅力として「読みたい本を自分で決めて読める」(自律性)「薄い本だが1冊を読み切った」(有能性)「授業内で皆真剣に楽しく読んでいる」(関係性)等が挙げられる。今回の調査結果から、多読と自己決定理論を支える、3つの自律性、有能感、関係性との親和性があると判明した。とりわけ自律性と関係性に高い数値がでた。更にこの発表を基に他の短大(50名)で同様なアンケートを実施し、内発的動機付け3要素から見えてきたものとしてJACET北海道支部 第1回支部研究会(小樽商科大学:2022.11.11)で発表を行った。結果は道内2短大でも同様な結果がでた。多読授業でのアンケート調査結果を基に多読は自己決定理論の3要素(自律性・有能性・関係性)と密接に関係し、内発的動機付けによって支えられていることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アプリの動作環境を予算の関係上アップデートすることができなかった(令和5年度)。これによってスマートホンに搭載予定していたアンケート調査を読書記録と連動して調査を行うことができなかった。それに替わって個別の質問紙に切り替えて調査を実施した。その結果は研究実績概要に述べた2学会で発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
多読の10万語、30万語を超えた読者をアプリで見つけ出し、その読み手の自己決定理論の解明が本研究の目標であったが、コロナ禍での研究の停滞とアプリの動作環境が機能しなくなったため、1年で10万語を超える多読経験者を見つけ出すことができなくなった。残された研究最終年度1年を切った中で、アプリに替わり質問紙を使って広く多読経験者に対して自己決定理論の3要素の繋がりと多読を支える活動がどのようなものなのかを探ることを本研究の最終目標として考えている。
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Report
(5 results)
Research Products
(3 results)