役割語分析で英語のアカデミックライティングスキル向上を目指す地域貢献型PBL
Project/Area Number |
19K00884
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
安田 尚子 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10461724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BLAKE John 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (80635954)
Pyshkin Evgeny 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (50794088)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 役割語 / 漫画 / ライティング / Project based learning / マルチモダリティ / 大学英語 / 教材としての漫画 / プロジェクトベースラーニング / パラグラフライティング / project based learning |
Outline of Research at the Start |
本研究は英語力と学習意欲の低い非英語専攻の学生を対象に、漫画の言語分析を導入した協働型project based learningを実施し、大学英語教育に斬新で効果的な手法を確立することを目的とする。学習者は学術ライティングスキルに併せ、データ収集、法令遵守、コミュニケーション等のスキルを身につけ地域の国際化に貢献する。3年間のプロジェクトで学生たちは外国人に向けた日英バイリンガル漫画ガイドブックを作成する。その過程でご当地キャラの役割語を確立、意見交換による外国人のニーズの把握、法令遵守の上でウェブ配信を行う。テストと質問調査で本研究の成果を測定し、地域貢献を目指したPBLの効果を実証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大学生を対象に漫画の言語分析を通じて協働型のPBLを実施し大学の英語教育に斬新で効果的なアプローチを確立することを目指す。最終目標は外国人に地域情報を伝える日英漫画ガイドブックを作成することである。本研究を通じて文語体・口語体の区別と正確さ、文法項目の正確さ、文章の多様性、表現の多様性の変化を測定する。併せて学習動機、 共同作業、法令遵守等に対する質問調査を実施する。4年目の2022年度(期間延長)は総まとめとして役割語分析を導入した漫画作成のアカデミックライティングにおける効果の検証を行い、外国人向けに漫画作品をウェブ配信する予定であった。しかし作業が予定より遅れ、2023年度に再延期された。22年度は医療系大学の学生50名を被験者とし、地元の飲食店紹介漫画と医療情報漫画の2点を作成した。また、オンライン役割語表現集を作成し、英語の会話表現を被験者同士で共有して漫画作成に役立てた。受講後調査によると、グループで協力することで英語表現の学びを深めたという反応が多かった。また、漫画を取り入れたことに肯定的であった。会話とナレーションの英語表現も口語、文語と使い分けができており、アカデミックライティング教授法にも一定の効果が見られた。一方参考文献を用いた医療情報漫画は、テキストの殆どが文献の引用となる例が多く見られた。1ページの短編漫画に先行研究と自らの研究の両方を含めることは不可能であるため、文献を用いた漫画については2023年度に改善が必要である。また、漫画のセリフをナレーションに書き換えることで間接話法と直接話法の学習を促進すると予想していたが、混乱が見られた。現在、漫画公開の準備として作品中で紹介された店舗への配布を行い、内容を校正中である。ウェブ公開に関しては、オンライン上の著作権の取り扱いに注意が必要という指摘があり、公開方法を見直し中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で、研究全体に大きな遅延が生じており、1年の延長では遅れを取り戻せなかった。また、漫画公開に向けて漫画作中で扱った店舗への配布、フィードバックを反映させた漫画の修正に予定以上の時間がかかってしまった。一因として、テクノロジーに詳しい学生たちが、研究代表者の予想を超えた手法で漫画作品に加工を加えており、従来使っていたコミッククリエーター上で英文の修正ができないなどのトラブルが発生した。それらについては被験者の原作を可能な限り維持しながら、研究代表者が作成し直しをしている。また、作品を外国人向けに配信予定であったが、オンライン上の著作物公開についてはコロナ禍後変更があったのでは、という指摘があり、トラブルを避けるためにも別の公開方法を模索中である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行にやや遅れはあるが、計画通り進めている。2023年度はアカデミックライティングに必要な、剽窃にならない引用方法と、22年度に間違いが多く見られた間接引用(間接話法)の習得を漫画作成を通じて目指していく。また作品公開にあたり、著作権等の問題が起きない方法を探して公開に踏み切りたい。
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Report
(4 results)
Research Products
(15 results)