留学環境下の語用論的発達と語用論的動機づけとの相関:含意の理解と産出について
Project/Area Number |
19K00892
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
稲垣 亜希子 東京都市大学, 共通教育部, 准教授 (50770757)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 中間言語語用論 / 留学 / 動機づけ |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、どのような特徴を備えた英語学習者が留学環境における語用論的発達を見せるのかを探るため、学習者の動機づけを中心とした個別要因と語用論的発達の相関を明らかにすることである。 英語学習者の語用論的な発達においては、近年、学習者の「個人差」が大きい要因とされ、研究者の間では「教室環境」のみならず「留学環境」での語用論的発達の個人差に対しても高い関心が持たれている。そこで本研究では学習者の個別要因として特に学習者の語用論的に特化した動機づけに着目し、それと留学環境下での語用論的発達との関係を明らかにした上で、個人差に配慮した効果的な留学プログラム構築への示唆を目指したいと考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、どのような特徴を備えた英語学習者が、留学環境(Study Abroad)における語用論的な発達を見せるのかを探るため、学習者の動機づけを中心とした個別要因と語用論的発達の相関を明らかにすることである。以下に2022年度を前半・後半に分け、研究活動の状況を報告する。 1. 2022年度前半(4-9月)量的分析結果のまとめ 2022年度前半については、量的分析を完了し、分析の結果をまとめ、途中経過を発表する機会(学会・研究会・論文投稿)を模索する計画を立てていた。この計画に基づき、春から夏にかけて主に留学後の収集データの量的分析を進め、動機づけについての因子分析結果をまとめた。さらに、事後にとった質問紙の自由記述欄の一部分についての分析も行った。途中経過の発表の機会を模索する中で、8月末に量的データ分析の結果を発表する機会に恵まれたため、事後質問紙の自由記述の分析を加え、発表を行った。 2. 2022年度後半(10-3月)分析の完了と最終結果のまとめ 2022年度後半については、質的データ分析を完了させ、量的・質的両方についての最終的な結果が出揃ったところでそれらを論文にまとめ、発表する計画であった。2022年度8月に行った発表に参加してくださった英語教育、語用論、第二言語習得分野等の著名な研究者の方々から非常に貴重なコメントを得ることができ、議論を深めることができたため、この発表を踏まえて2022年度末から論文の執筆に取り掛かった。また、研究結果の英語教育への応用についても検討するため、文献研究、教科書研究等も行い、関連する国内外のオンライン学会や研究者間での話し合いに参加するなどして情報を集めた。これらの研究活動を通して次の研究で追求すべき課題も見えてきたため、それについての計画も進めつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の影響が長期化する中でデータ整理の人員手配等に困難が生じ、全体として研究の遂行が遅れ、21年度に引き続いて22年度にも研究期間の1年の延長を申請し、認められた。最終年度となる23年度は、次の研究計画も見据えながら本研究を完成させることを課題としたい。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間の再延長が認められたため、2023年度は次の計画を推進する。 1. 2023年度前半(4-9月)論文執筆と次の研究の準備 22年度末に執筆に取り掛かった論文を完成させて投稿すると同時に、次の研究につながる質問紙の作成、そのための文献研究、パイロット研究を遂行する。 2. 2023年度後半(10-3月)質的分析の完了と最終結果のまとめ 談話完結テストの産出データのコーディング、事後質問紙の残りの項目についての質的データ分析も完了させる。量的・質的ともに最終的な分析結果を論文にまとめ、発表する。さらに、その結果を踏まえた次の研究についてもさらに進めていく。
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Report
(4 results)
Research Products
(2 results)