18世紀フランスの農村工業化における社会秩序変容―ラングドック地方を事例に―
Project/Area Number |
19K01082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03040:History of Europe and America-related
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
仲松 優子 北海学園大学, 人文学部, 教授 (80572940)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 18世紀 / フランス史 / 農村社会 / 農村工業化 / プロト工業化 / ジェンダー / 女性労働 / 社会変容 / 18世紀 / 工業化 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、18世紀フランスの農村の工業化において、これがもたらした社会秩序の変容を、南フランスのラングドック地方の事例から分析するものである。この時期の農村の工業化は、「産業革命」に先行する現象として、広くヨーロッパ地域で指摘されている。本研究では、フランスの国立文書館および県文書館等に所蔵されている一次史料の調査・収集と分析によって、フランス北部地域と並んでフランス国内で最も農村工業が広がったラングドック地方に焦点をあて、18世紀の農村工業化がもたらした影響を、社会のさまざまなレベルにおいて多角的に問うことを研究課題とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、18世紀フランスの農村の工業化において、これがもたらした社会秩序の変容を、南フランスのラングドック地方の事例から分析するものである。この時期の農村の工業化は、「産業革命」に先行する現象として、広くヨーロッパ地域で指摘されている。本研究では、フランスの国立文書館および県文書館等に所蔵されている一次史料の調査および収集と分析によって、フランス北部地域と並んでフランス国内で最も農村工業が広がったラングドック地方に焦点をあて、18世紀の農村工業化がもたらした影響を社会のさまざまなレベルにおいて多角的に問うことを研究課題とする。 補助事業の4年目にあたる本年度は、フランスでの史料および文献の調査や収集を進めることができた。昨年度までに研究史の整理や、史料および文献調査の準備をすすめており、これをふまえ、本年度はフランスでの実地の調査を行うことができた。今年度は特に、18世紀の工業化のなかでもラングドック地方で広がった絹工業を分析の中心にすえ、ここで重要な役割を担った女性労働者に着目し、エロー県文書館やアルデーシュ県文書館の史料を分析しながら研究をすすめた。これらをふまえ、本年度は、ラングドック地方と同じく南フランスに所在するエクス=マルセイユ大学で行われた国際セミナーで研究発表を行い、ラングドック地方の絹工業における女性労働者の役割と、女性労働者の動員がどのように行われたのかという点について報告し、エクス=マルセイユ大学および他大学の研究者と研究テーマについて意見を交換した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、フランス国立文書館およびラングドック地方の県文書館等に所蔵されている一次史料の調査を、複数年度にわたって計画的に行う必要がある。しかし、世界的なコロナウィルス感染拡大のなかで、数年にわたってフランスでの現地調査を実施することができなかった。本年度は現地調査を行うことができたものの、これまでの現地調査の不足を補うことができたとはいいがたく、さらなる調査と研究が必要な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画では、2022年度が研究の終了年であったが、数年にわたってフランスへの渡航ができなかったため、研究の進捗が遅れている。そのため2023年度は研究期間を延長し、研究を継続することになった。2023年度は、再びフランスにおける調査に力をそそぎ、また研究成果の発表やその準備を積極的にすすめていきたい。
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Report
(4 results)
Research Products
(4 results)