気候変動下における沿岸堆積物の動態と漁場認識―零細金採掘地域をモデルとして―
Project/Area Number |
19K01158
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
川瀬 久美子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (40325353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池口 明子 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (20387905)
赤坂 郁美 専修大学, 文学部, 教授 (40574140)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | ASGM / 気候変動 / フィリピン / 水銀汚染 / 零細金採掘 / 環境ガバナンス / 漁場認識 / 零細金採掘地域(ASGM) / 沿岸堆積物 |
Outline of Research at the Start |
零細金採掘(ASGM:Artisanal Small-scale Gold Mining)では,採掘の過程で表層土壌が破壊され,豪雨頻発による土砂流出は沿岸の底質の変化を起こし,生息する魚種や漁獲量に影 響を与えている.本研究では漁業資源の利用者に対して漁場の変化を聞き取り調査すると同時に,沿岸域における底質の自然科学的分析や100年スケールの気象観測資料の整理を行う。 これらを照合させて漁業者を流域環境の受益者かつモニターとして位置付け,漁業者の環境ガバナンスへの参加を促進させる研究モデルを構築する.
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Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ感染拡大防止のため、フィリピンでの現地調査及びワークショップの開催ができずに、初年度の調査データの分析や成果報告をするにとどまった。 研究代表者の川瀬は、有機水銀汚染が起きた水俣の事例を愛媛大学附属高校生徒の課題研究として指導し、水俣病センター相思社とオンラインで繋いで、有機水銀中毒に関する歴史や現在の課題について解説を依頼した。持続可能な社会を形成するための知識・態度・行動についての知見は、フィリピンで計画しているワークショップに活用できる。 分担者の赤坂は初年度の調査データを活用したりこれまでの知見に基づき、以下のように19世紀後半~20世紀前半のフィリピンの気候変動について分析を進めた。 Akasaka, I. 2023. Seasonal changes in rainfall and surface wind at Manila for the late 19th century. The international workshop on climate, water, land, and life in Monsoon Asia. March 8, 2023. Tokyo. 赤坂郁美・財城真寿美・久保田尚之・松本 淳.2022. 19世紀後半~20世紀前半のマニラにおける降水量と卓越風系の季節進行.日本気象学会2022年度秋季大会.2022年10月26日(オンライン). 赤坂郁美.2022.II-2-2 南アジア・東南アジアにおける地域的な気候特性・局地風.山川 修治・江口 卓・高橋 日出男・常盤 勝美・平井 史生・松本 淳・山口 隆子・山下 脩二・渡来 靖(編)『図説 世界の気候事典』.朝倉書店:111-112.ISBN:978-4-254-16132-8(2022年7月発行)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染の問題でフィリピンでの追加調査と現地ワークショップが実施できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染予防の海外渡航措置が緩和されつつあり、今年度は現地調査とワークショップを実施する。
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Report
(4 results)
Research Products
(4 results)