インド西部の地方都市における宗教実践とローカリティ形成に関する人類学的研究
Project/Area Number |
19K01217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
三尾 稔 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 教授 (50242029)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ヒンドゥー教 / 祭礼 / ローカリティ / 展示 / 映像 / インド / 都市 / 文化人類学 / 地域研究 / 南アジア / 宗教 / 地方都市 / 寺院と都市空間 / 宗教祭礼 / 女神信仰 / 宗教人類学 / 都市研究 / グローバル化と移民 / 南アジア研究 / グローバル化 / 宗教実践 |
Outline of Research at the Start |
経済発展の進むインドでは、グローバル化の進展とあいまって、都市社会の変貌が著しい。一方、地方都市では伝統的社会関係が根強く維持され、核となる宗教寺院の祭礼が盛んになるという現象も見られる。本研究はインドの地方都市をグローバル化のフロンティアと位置づけ、地方都市住民が大規模な社会変動の下でどのように伝統的社会関係を支え、自らの「生」を意味あるものにしているのかを文化人類学的な現地調査によって解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本科研費によるインドでの現地調査の成果を一部として含む国立民族学博物館特別展「交感する神と人-ヒンドゥー神像の世界」展を実行委員長として2023年9月14日から同12月5日の間開催した。この特別展は、ヒンドゥー教世界における神像を通じた人と神の相互交流の様相をさまざまな視点と資料で紹介することが大きな目的であった。ヒンドゥー教信者たちがそれぞれのローカルな伝統に根差しつつ祭礼を挙行するという実践も、神と人との交流の非常に重要な実践となっている。こういった祭礼の様子は本科研費での現地調査において動画として撮影しているが、この特別展ではこういった動画を編集して公開した。 また、特別展に合わせて三尾が編者となって編集・出版した図録(特別展と同名のタイトルとなっている)では、人びとがローカルな伝統とのかかわりの中でどのように神像と接し、また祭礼を挙行しているのかということについて解説を試みた。さらに特別展に関連して開催した学術講演会(2023年10月21日国立民族学博物館で開催したみんぱくゼミナール。公演題目『暮らしの中に現れる神がみ―現代ヒンドゥー教徒の生活の場から』。一般公開)においても祭礼とローカリティの関りに関して検討を加えた。 本年度はこうした形で研究成果の一般への公開に注力した。科研費は上記の映像編集の業務委託経費として執行したほか、特別展を通じた成果公開のための打合せの旅費として使用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響を受けて現地調査が行えない時期がしばらく続いたものの、コロナ禍以前やコロナ禍明けに実施した現地調査の成果を展示、映像、図録、講演といったさまざまな形態で一般向けに公開・発信できている。展示は約3万5千名の入場者が集まった他、講演会には185名の一般参加者が来場し、アンケート結果も好評であった。研究内容の公開として非常に大きな成果を得たものと判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度が最終年度となるが、これまでの調査データの整理を行うとともに、本テーマに関する最終的な現地調査を実施する。その成果、及びこれまで実施してきた調査の成果を最終的にまとめ、論文を執筆して学術的な成果として発信する。
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Report
(5 results)
Research Products
(3 results)