Project/Area Number |
19K01454
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
河崎 健 上智大学, 外国語学部, 教授 (20286751)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ドイツ / 連邦議会 / 政党 / 連邦参議院 |
Outline of Research at the Start |
不人気な政策は如何にして決定されるのか。冷戦後ドイツでは、他の先進国同様の軍事貢献、経済社会構造改革、難民の受け入れなど、様々な政策転換を迫られてきた。これらの決定にむろん抵抗があったものの、「拒否権プレーヤー」による拒否権発動を回避するよう政策形成が実行されたのである。各法案制定の成否には個別の理由があるが、共通点は、(a)ドイツの政治過程の特徴を利用して、拒否権が発動されないように決定を下す、(b)拒否権を発動の是非にかかわらず、当該の決定が正当であるという何らかの理由づけをする、ことではあろう。このような仮説の下、ドイツの諸政策を事例に連邦議会の政治過程を分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、2022年夏に渡独し、フランクフルト・ドイツ国立図書館、ベルリン・フンボルト大学図書館にて研究に関する多くの資料を渉猟することができた。同時に、現地の研究者仲間や専門家へのインタビューを通して、貴重な知見を得ることができた。具体的には、2023年2月に実施されたベルリン州議会選挙のやり直し選挙の顛末と、ベルリン市の政治状況、野党になったキリスト教民主同盟の連邦議会の今会期における方針、ベルリン市の発展の歴史、ショルツ現政権を取り巻く政治情勢、地方議会議員のリクルートメントと活動といった多岐にわたる事項について貴重な情報を習得することができた。また渡独中には、ボン近郊にあるコンラート・アデナウアー財団およびアデナウアー博物館を訪問して、キリスト教民主同盟やアデナウアー元首相を中心としてドイツの歴代首相に関する資料を渉猟することができた。 とりわけショルツ新政権のウクライナ政策や連邦議会・首相官邸の制度面での新たな特徴については、専門家を日本に招き、所属大学で2022年11月にシンポジウムを開催することで、学内外への広く知見を広めることができた。同シンポジウムでは、ショルツ政権の内政外交の全般的な成果を発表し、また外部の専門家に日本の首相官邸の制度面での講演をお願いすることで日独の首相官邸比較をすることができた。その成果の一部は、一般向け商業誌で発表しており、また学術雑誌での同シンポジウム著者らによる特集記事も現在計画中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、交付後にできるだけ毎年度渡独し、なるべく広範囲の専門家に話を聞く予定であったが、コロナ禍で渡独がままならず、ようやく昨年夏にドイツ行きが可能になったが、学務との兼ね合いもあり、十分な時間が取れず、予定していたインタビュー等もすべて実行できなかった。そのため延長手続きを取らせていただき、2023年度に継続して実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、1回ないし2回の渡独を予定している。2回の可能性を考慮しているのは学務との兼ね合いで、十分な時間が取れず、情報収集が不十分になることが危ぶまれるためである。しかしいずれの場合でも2023年度は本研究の最終年度であるために、何らかの成果を挙げて、学会発表ないし論文執筆につなげる予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(21 results)
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[Book] Gemeinsame Herausforderungen. Ein akutueller Blick auf den deutsch-japanischen Wissenschaftaustausch anhand von Beitraegen aus den Ringvorlesungen 2021 und 2022,2023
Author(s)
K.Aizawa, M.Speich, A.Freimuth,M.Hoch, R.Effinowicz, W.Watanabe, T.Nishiyama, M.Pilz, S.Sakano, P.-J. Alexander, C.Kress, Y.Nishitani, M.Ide, J.Majima, M.Unkel, T.Tsuji, T,Kawasaki, R.Maeda, K.Adachi-Rabe, N.Hiraishi, J.Yamanaka, S.Aoki, K.Mishima, W.Seifert, G.C.Kimura, T.Fujihara, Japanische Kulturinstitut Koeln
Total Pages
15
Publisher
Indicium Verlag
ISBN
9783862056453
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