Project/Area Number |
19K01566
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
兵庫 一也 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80454528)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 主観的状態空間 / 動学的整合性 / ベイズ改訂 / 柔軟性への選好 / コミットメントへの選好 / 情報収集 / 不確実性解消のタイミングへの選好 / 公理的意思決定理論 |
Outline of Research at the Start |
不確実性に関連する情報を得たときに意思決定主体は(不確実な選好に対する)自己の信念をどのように改訂するのかということは意思決定主体の頭の中にあり、分析者が直接観察することはできない。しかし、選択行動には考えが反映されるはずであることから、選択行動を通じて意思決定主体がどのように信念を改訂するかを分析するのが本研究の目的である。例えば、我々が直面する誘惑は気温などに影響されるはずであり、天気予報などから情報を得たときに、意思決定主体がどのように信念を改訂するのかということを考えるのが本研究の目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
経済学において重要なテーマの一つである不確実性と情報に焦点を当てるのが本研究のテーマである。不確実性およびそれに関係する情報が意思決定主体の行動 に与える影響は意思決定主体の心の中にあり、直接観察することはできない。したがって,原理的には観察可能である意思決定主体の行動を通じて,上記の影響 を公理的に分析することが本研究課題の主要な目的である。 2023年度の研究実績としては2022年度に行った2つの研究のさらなる精緻化を行い,国際学術雑誌に投稿したことである。 第一に,主観的不確実性(選好の不確実性)に直面し、それに関する情報を 受け取る経済主体を考察している。不確実性に関する情報に対して,意思決定主体がどのように反応するかを分析している。特に、選好の動学的整合性について 分析している。論文の改訂を進め,国際学術雑誌に投稿した。まだ掲載は確定していないが査読者2名から高評価な査読報告書を受け取った。現在,採択に向けて改訂版を投稿しているところである。第二に不確実性に直面し費用を伴う情報収集を行う経済主体の分析である。意思決定主体がどのような情報収集の費用に直面しているかは、現 実には私的情報 であることが多く、分析者には 直接観察できない場合が多い。情報収集の費用を外生的に仮定することなく,観察可能である意思決定主体の行 動を通じて, ど のような費用に直面していると考えられるのかを明らかにすることが本研究の目的である。先行研究は利得とは独立した情報収集の費用のみを 分析していたが、本研究ではより一般的な情報収集の費用を分析している。こちらは従来では考えられていなかった意思決定に関するタイミングに着目した議論を追加し,論文の採択に向けて論文改訂を行なっているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果を2つの論文にまとめ国際学術雑誌に投稿した。そのうちの1つは現時点では採択にはいたっていないが査読者からは高評価を受けているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2つの論文が国際学術雑誌に掲載されるよう,査読者からの改訂要求に着実に応えていく。
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