Project/Area Number |
19K01696
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07050:Public economics and labor economics-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
佐々木 昇一 神戸大学, 経済学研究科, 経済学研究科研究員 (80728759)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 経営の質 / インセンティブ / モニタリング / ターゲティング / 異質性 / 危険回避 / メンタルヘルス / 内発的動機付け / 超過勤務時間上限規制 / 長時間労働 / 過労死ライン / 因果推論 / Flexibility Stigma / ストレス / 労働生産性 / テレワーク / ワークエンゲージメント / ワーク・ライフ・バランス / 遅い昇進 / 育児休業 / フレキシビリティ・スティグマ / 人材マネジメント / 選好パラメータ / 昇進 / 賃金 / スペシャリスト / ゼネラリスト / 労働時間 / 日本型人材マネジメント / Job Assignment Model |
Outline of Research at the Start |
日本型の人材マネジメントのもと、わが国の喫緊の課題となっているワークライフバランスと長時間労働の是正を含めた働き方改革が進まない原因と、反対にそれらを推し進めるうえで不可欠となる労働生産性を企業および職場単位で向上させる要因はどのようなものかについて、シグナリング理論、契約理論、Job Assignment modelなどの拡張またはそれらを統合した理論モデルを構築し理論仮説を導出したうえで実証的にも検証する。さらに、それらの検証結果に基づき政策的な含意を抽出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
現在受けている科研費研究(基盤(C))「日本型人材マネジメントのもとでの労働時間と労働生産性に関する実証分析」に基づく研究に関する5年目のインターネットによるアンケート調査により収集したオリジナルデータおよび他に二次利用が認められたJP-MOPS及び経済センサス、賃金構造基本調査のデータを用いて、以下の研究を進めた。 「経営の質が個々の労働者のメンタルヘルスに与える効果の検証」: オリジナルデータを用いて、企業や事業所の生産性の規定要因に影響を与えるとして注目を集めている経営の質スコアが個々の労働者のストレスを中心とするメンタルヘルスに与える効果について実証的な検証のうえ、論文を作成、学会で報告を経て学術誌に投稿中。主な検証結果は、経営の質の総合スコアはメンタルヘルスを改善(ストレスを軽減)する効果がある、また経営の質の機能ごとの効果はメンタルヘルスを改善(ストレスを軽減)するものとメンタルヘルスを悪化(ストレスを増加)させるものとがある。危険回避の程度の高低によってもそれらの効果の大きさも違いがあることが明らかになった。 「経営の質はどのような労働者層の労働生産性に効果があるのかに関する検証」:JP-MOPS及び経済センサス、賃金構造基本統計調査のリンケージデータを用いて、経営の質が、労働生産性が異なる労働者のなかのどの層の労働生産性により正の効果があるのか検証を行うため、現在、リンケージデータの構築を試みている。 「超過勤務時間規制の政策効果に関する検証」:企業活動基本調査、経済センサス、賃金構造基本統計調査のリンケージデータを用いて、超過勤務時間規制の政策効果に関する論文の査読結果を踏まえ、改訂作業を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オリジナルデータを使用した研究においては論文を作成、学会発表、論文投稿を行えたこと、各種の官庁統計を使用した研究においては、リンケージデータの構築、論文の改訂作業を行っており、より精緻な検討課題を見出すことが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
科研費補助事業期間延長の承認を受け、より精緻に達成するための研究を実施する。、 具体的には、オリジナルデータを使用した研究においては投稿による査読結果を踏まえ論文の改訂を行い学術誌への再投稿を行う予定である。 また、各種の官庁統計を使用した研究においては、構築したリンケージデータに基づく実証分析行い論文作成、学会発表を経て学術誌への投稿を行う予定のものと、もう一つには論文改訂を行い学術誌への再投稿を行う予定のものがある。
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