自動車部品サプライヤーの製品範囲・顧客範囲拡大戦略と経営成果に関する研究
Project/Area Number |
19K01813
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
近能 善範 法政大学, 経営学部, 教授 (10345275)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | サプライヤー / 製品範囲 / 顧客範囲 / 自動車産業 / モジュール化 / PC業界 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、日本の自動車部品サプライヤー(以下「部品サプライヤー」)を対象として、「製品範囲」(product scope)と「顧客範囲」(customer scope)の二軸から成長戦略を捉え、当該戦略のあり方と経営成果との関係を、パネルデータ分析やマッチング・ペア分析の手法を用いて、定量的・定性的に検証していく。 あわせて本研究では、得られた結果の背景にあるロジックを探る中から、部品サプライヤーにとっての望ましい成長戦略のあり方や取引ネットワーク戦略のあり方についての知見を得ていくことを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、既に構築済みであった①㈱アイアールシー発行の『主要自動車部品の生産流通調査』84年版・87年版・90年版・93年版・96年版・99年版・02年版・05年版・08年版のデータ、②(社)日本自動車部品工業会の『日本の自動車部品工業』の1969年版から2009・2010年版のデータ、③特許調査会社である㈱国際技術開発センターを通じて購入した、1983年から2009年までに自動車メーカーが出願した特許データと、同期間中に部品サプライヤーが出願した特許数のデータ、および自動車メーカー・部品サプライヤーの共同特許データをもとに作成したパネルデータに、④㈱アイアールシー発行の『日本自動車部品産業の実態』93年版・97年版・00年版・04年版・07年版・10年版のデータを新たに追加し、データセットの拡充を図った。またその上で、企業レベルで(部品サプライヤーごとに)名寄せして集計し直したデータセットを構築し、「顧客範囲」(Customer Scope)と「製品範囲」(Product Scope)のそれぞれの軸を通じた多角化が部品サプライヤーの企業業績に及ぼす影響について、引き続き探索的な分析を行った。 加えて、昨今のガソリン自動車から電気自動車への急速な製品転換(モジュール化)が自動車・自動車部品産業の市場構造や取引関係、企業の競争力に及ぼす影響について分析するため、上記データセットをもとに「顧客範囲」と「製品範囲」から見た自動車の電気・電子部品の部品取引関係の変化についても、探索的な分析を行った。 さらには、一足先にモジュール化が生じ、市場構造、部品取引関係、企業の競争力に大きな変化が生じた90年代の日本PC業界を定量的に分析し、現在の自動車産業の置かれている状況と比較する作業を進めて、DPを発行した。来年度も引き続き分析を進め、何らかの有意義な示唆を得たいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍で、企業訪問やインタビューが十分に実施できなかったため。また、コロナ禍で大学図書館、公共図書館の利用が制限されてしまい、資料の探索やデータの入手に、通常よりも多くの時間を要したことも、研究の遅れにつながった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度(2023年度)は、自動車メーカーおよび主要サプライヤーへのインタビュー調査を精力的に行っていきたいと考える。また、引き続き企業レベルでの集計データを整備した上で、定量分析を行い、結果をまとめ、ディスカッション・ペーパーの作成・公表を行いたいと考えている。さらには、本年度が最終年度なので、国内外の学会での発表や、ジャーナルへの論文投稿も進めていきたいと考えている。
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Report
(4 results)
Research Products
(4 results)