アイデア創出における専門家と非専門家による協働の有効性の研究
Project/Area Number |
19K01876
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Nagoya University of Commerce & Business |
Principal Investigator |
北原 康富 名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (80635772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢本 成恒 名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (10635775)
椿田 貴史 名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (50350997)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 創造性 / イノベーション / 新製品開発 / オープンイノベーション |
Outline of Research at the Start |
本研究は、イノベーションに携わる組織を想定し、有効な発想をする環境や手法の実践的な知見を得るために、特定の技術に関する専門的知識を持つ専門家と、それを持たない非専門家の協働が、イノベーションに有効に働くという仮説を検証する。技術の用途開発において、専門家は抽象的かつ詳細な思考を行うのに対し、非専門家がより広い空間で拡散的かつ具体的なアイデアを出すことが示されている。本研究では専門家と非専門家がアイデア生成時に想起した知識の共有を統制する実験を通じて、非専門家と専門家によるアイデア創出の協働が探索と開発にとって本当に有効であるのか、また、どうしたら専門家のアイデアが拡散的になるかを調査する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、特定の技術に関する専門的知識を持つ専門家と、それを持たない非専門家の協働が、イノベーションに有効に働くという仮説を検証することである。本研究は、①事前調査、②仮説の導出と実験デザイン、③サンプル企業における実験、④他業種による実験、の全4フェーズからなり、2019年度は、③を実施し、データ分析および検討を行った。具体的には、共同研究の契約企業2社の専門家、および社会人大学生を被験者とし、専門家(1群)、専門家による技術知識を与えた非専門家(2群)および専門家による技術知識を与えなかった非専門家(3群)で新製品のアイデア創出課題を教示し、各群の被験者が発想したアイデアの創造性を評価した。この研究成果は、2019年6月に日本開発工学会第二回研究発表大会において発表した。2020年度はその結果を踏まえて、より企業の実務に近い実験デザインを採る④に着手した。ここでは③とは逆に、専門家が、非専門家のアイデアを参照することによって、アイデア創造性に正の影響を与えるかについて、実験を通じて調査した。これにより、企業の専門家が、非専門家の発想を利用することの有効性を検討した。2021年度は、協力企業による新製品開発2分野における第二分野の実験を実施した。これによって、2019年度から開始した一連の実験が完了した。その後、2019年度の実験(専門家の知識によるプライミングの影響)と2020年度の実験(非専門家のアイデアによるプライミングの影響)の結果を整理し、論文執筆を主な研究活動に充てた。日本語による原稿はほぼ終了。2022年度は、当該論文を英訳推敲し、第一投稿先に投稿を試みたところ採択されなかったため、エディターからのレコメンデーションに沿って論文を修正し、第二候補の投稿先に投稿した。本年度末時点で、査読中のステータスにある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第一候補の投稿先が採択不可となったため、修正と第二候補への投稿を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
当面は、研究結果の公表に全力を充てることとする。
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Report
(4 results)
Research Products
(4 results)