Project/Area Number |
19K01909
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Gakushuin University (2020-2023) Tohoku University (2019) |
Principal Investigator |
柴田 友厚 学習院大学, 国際社会科学部, 教授 (10380205)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 半導体露光装置 / モジュール戦略 / ASML / モジュール化 / 製品アーキテクチャー / モジュラー戦略 / プロジェクト・リーダー / 製品開発 / プロジェクトリーダー / モジュラー製品戦略 / アーキテクチャー / 重量級プロジェクトリーダー / TNGA / ダイキン工業 / モジュラー化 / 製品開発プロセス / 重量級マネージャー |
Outline of Research at the Start |
近年、すり合わせ型製品の代表格であった自動車産業でも、モジュール化の原理を製品開発・設計に取り入れようとする動きが盛んだ。例えば、ドイツVW、日産自動車のCMF(Common module family)、トヨタのTNGA(Toyota new global architecture)などが代表的なものである。 このモジュール化の流れは、近年の電気自動車の動向と相まって一層加速されているが、モジュラー戦略が成功するのかどうかは製品開発をリードするプロジェクトリーダー(PL)の手腕に大きく依存する。本研究は日本企業のモジュラー戦略を持続的な成功に導くための、PLの特性や役割を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、モジュラー型製品開発プロセスについて明らかにしようとするものである。本年度は、昨年度後半から取り掛かった半導体露光装置産業の分析に本格的に着手した。 露光装置は半導体を生産するのにコアとなる製造装置であり、要求される精密度から史上最も精密な機械と称される。高度な精密性が要求されるために、すり合わせが不可欠と考えられ、すり合わせ型製品の代表であり、モジュール戦略とは最も相性が悪い製品特性を持つと考えられてきた。 しかし、90年代半ば以降、モジュラー戦略を採用したオランダのASMLが急速に台頭し、日本のニコン、キャノンを引き離していった。今日、先端半導体の生産に不可欠なEUV(13.5nmの波長をもつ極端紫外線)を光源とするEUV露光装置の生産は、ASMLの独占供給状態になっている。ニコンとキャノンは、EUV露光装置の開発からは撤退した。 ASMLはどのような経緯で、そしていかにして、モジュラー戦略を利用して露光装置市場で圧倒的な競争力を占めるようになったのか。モジュラー戦略は半導体露光装置という極めて精密な製品でも有効なのか。本年度は、そのような問いをたてて、ASMLに焦点をあて、適宜ニコンやキャノンと比較しながら、その技術戦略と製品戦略を明らかにすることに取り組んだ。 まず公刊資料や論文の分析、特許データの分析を行った。さらにASMLJapanとニコンを訪問し、半導体技術の特性、産業の現況、当時の状況などのインタビューを行った。それらの分析の上で、オランダのアムステルダム大学と共著論文の執筆に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年までは遅れ気味だったが、新型コロナの5類への移行に伴い、出張(国内、海外ともに)が自由にできるようになったことで、これまでの遅れを挽回しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であるために、ASMLのモジュラー戦略に焦点をあてた分析をさらに進め、海外の大学(アムステルダム大学)との共著論文を完成させる。
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