Project/Area Number |
19K01960
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
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Research Institution | Hosei University (2022-2023) Toyohashi University of Technology (2019-2021) |
Principal Investigator |
坂本 和子 法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (50379070)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | デザイン / 類似 / 模倣 / 消費者嗜好 / 臨界点 / サービス / 許容度 / 製品開発 / 製品カテゴリー / 製品デザイン / 類似性 / 印象評価 |
Outline of Research at the Start |
本研究は製品デザインに内在する類似あるいは模倣について、それらの文化的背景や消費者の印象評価を考察するものである。 さらにその独自性と創造性の観点から特色を示すと、第一に模倣と類似性という近接するが微妙に異なる概念を、独自の切り口で整理・分析すること、第二に類似認識尺度開発のために、類似性の分析枠組みに関してアイディアや方法論などを異分野から借用することといえる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は当初、製品デザインに内在する類似あるいは模倣について、それらの文化的背景や消費者の印象評価を考察する予定であったが、数年にわたりコロナに阻まれ国際比較調査が困難となっていた。そこでプレ調査の位置づけで国内調査を行ってきた。その中で、模倣や類似の概念はプロダクトだけではなく、サービスにおいても選択や購買に影響を与えるのではないかという疑問が浮上してきた。 こうした事情から本研究はプロダクトデザインのみならず、サービスデザインにおいても内在する類似について、それらの構成要素や消費者イメージの機序を学際的に考察することとした。本年は従来のプロダクトに関するオランダ調査に加え、サービスデザインの類似に対する調査分析も行った。調査対象のサービスカテゴリーは幅広い年代にわたる利用とサービスメニューが豊富であることからイメージが伝わりやすく、差が出やすいと考えスポーツジムとした。しかし、サービスに関わる類似性は、サービスの利用や企業イメージにあまり影響しないことがわかった。ただゼロというわけではなく、例えば独自性や普及・一般化のレベルによっては、消費者行動への影響が考えられる。これらの点から仮説は一部検証されたが、調査対象としたスポーツジムの利用者や年齢の偏りが分析結果に反映されている可能性も否めない。また、独自性のほかに「高額なもの」や「自身が何年も利用してきたもの」など、類似や模倣に抵抗感を有するサービスもあると思われるため、この領域に関する研究の継続も検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度までのコロナの影響により、本研究に不可欠となる国際比較調査が立ち遅れている。当初の計画では,オランダ、中国等を複数回渡航し、現地の研究協力者と研究活動を行っていく予定であったが、本年ようやくオランダのみの渡航が実現したばかりである。 現地研究者の都合もあり、ヒアリングやアンケート調査なども簡単には進められず、アンケート設計などにも調整が必要であった。 また、代表者自身も所属期間が替わるなど、新しい研究環境に適応するための時間や整備などの負荷が予想外にかかったことも、進捗状況に影響していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた類似と模倣に関する国際比較研究を進めるため、本年のオランダに続き、中国への渡航による調査と研究協力者との研究活動を実施する予定である。また、次年度は最終年度にあたるため、サービスデザインの追加など、これまでの遅れを補完するための新しいアイディアや視点を入れて、内容のブラッシュアップを図っていきたいと考える。 また、研究成果を国内外の学会等で発表し、論文の投稿を積極的に実施していく所存である。
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