地域的ネットワーク組織のマネジメントに資するメゾ管理会計モデルの研究
Project/Area Number |
19K02009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
高橋 賢 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (50282439)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | ネットワーク組織 / アイドル・キャパシティ / 産業クラスター / 資源の相互活用 / 財管一致の会計システム / 地域ネットワークの構築 / 市場性がないアイドル・キャパシティ / ケイパビリティの不適合 / 地域的サプライチェーン / キャパシティ・マネジメント / ソーシャル・キャパシティ |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,地域的ネットワーク組織の特質を明らかにし,そのマネジメントに資する「メゾ管理会計」システムの普遍的なモデル構築を行うことである。これにより,中小企業振興策,地域創生,種々の産業クラスター政策や6次産業化政策などの推進に,管理会計の立場から支援することが目的である。 この中核をなすツールは,BSCとキャパシティ・モデルである。加えて,隣接諸分野の概念・モデルも組み合わせていく。今まで組み合わされることがなかった既存のツールや概念を地域的ネットワーク組織の特質に応じて改良し,さらに新しいツールを開発することで,新たなマネジメントのモデルとツールを構築し,その運用の方法を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,ネットワーク組織におけるアイドル・キャパシティ・マネジメント問題について取り組んだ。間接費の配賦問題は,管理会計上古くて新しい問題である。間接費は,その発生原因から見るとキャパシティ・コストの性質を持っている。間接費を製品別に配賦してしまうと,キャパシティを効果的に管理することはできない。原価管理の視点からは,間接費は配賦をせずに総額で管理することが好ましい。一方,近年では,少子高齢化の進展に伴う内需の減退や労働生産人口の減少などといった社会環境から,1企業・1組織ではもはやアイドル・キャパシティの有効利用を図ることはできなくなっている。本研究では,東大阪市や大田区,京都に見られるような産業集積や各地で展開されている産業クラスター,とりわけ食料さん玉ラスターのようなネットワーク組織によって,アイドル・キャパシティを有効利用しているケースを取り上げた。これらのケースでは,組織の枠を越えた資源の相互活用によって,アイドル・キャパシティを有効利用していた。これはアイドル・キャパシティを有効活用するに留まらす,新しいイノベーションを創出していたというてんにおいても注目される事例である。21世紀では,個々の組織・企業はネットワーク組織を形成し,資源の相互活用によってキャパシティ管理をし,アイドル・キャパシティを有効活用しつつ,その制約を逆に利用してイノベーションを創出していくことが有効であることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ネットワーク組織におけるアイドル・キャパシティ・マネジメントのモデルを構築できたことに関しては大いに進捗したといえるが,コロナ禍の余波でフィールド調査が思うように進んでいないので,(2)という結果に自己評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナが5類に分類されるため,フィールド調査を再開する。モデルについては昨年度までに一応の目途を立てたので,ケースによる実証を試みる。
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Report
(4 results)
Research Products
(11 results)