Project/Area Number |
19K02033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
飛田 努 福岡大学, 商学部, 准教授 (60435154)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | マネジメント・コントロール / 中小企業 / 管理会計 / 経営計画 / 不確実性とリスク / スタートアップ / アントレプレナーシップ / 新規事業 / 新製品開発 / 設備投資 / マネジメント・コントロール・システム / 研究開発 / 事業開発 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題は,新製品や事業あるいは新市場への対応において管理会計システムあるいはMCSをいかに整備し,活用しているのかを明らかにすることを主たる目的とする。言わば,イノベーションを促進し,社内において目標実現のためにいかなるMCSをいかに設計するかを明らかにすることを目的とする。具体的には,新奇性のある製品・サービスをもとにニッチな市場を開拓している研究開発型の中小企業において管理会計システムがどのように設計・導入され、組織成員に受容されて定着していくのかを明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は論文・書籍として公表された研究成果はなかった。学会報告は3回実施した。
本研究課題は、中小企業の管理会計システムの設計、組織成員の受容、定着プロセスに関する知見を基礎として、中小企業におけるイノベーションを促進する管理会計システムを考察することを目的とする。特にニッチ分野で高いシェアを有し、優れた技術や製品を経営資源とする研究開発型中小企業を対象に経時的な調査を実施し、企画・開発から製品化に至るプロセスでの管理会計システムの機能を詳細に記述する。
これまで蓄積した研究成果をベースに,あらたに経営者の新規事業開発における戦略的意思決定に至るプロセスを明らかにするためにアントレプレナーシップ理論の1つである「エフェクチュエーション」理論を説明理論として導入する試みをしている。これの試論的な報告として,3回の学会報告を行い,書籍の一部として1編,論文として2編執筆し,論文1編は現在投稿中である。簡単に言えば,エフェクチュエーション理論におけるaffordable lossを経営者はいかにして見積もるか,そのうえで意思決定した採算性不明であり,不確実性が高い状況で経営者がいかに意思決定を行うのかを検証しようとしている。事例研究として複数社の中期経営計画策定や新規事業開発における管理会計情報の利用と経営管理システムの整備について研究を進めている。ただし,理論的フレームワークが不十分であり,これを頑健性あるものにまとめていく必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究年度5年目を迎えているが,依然としてインタビュー調査を継続的に進めており,それを研究成果として発表する段階に至っていない。また,その枠組みを理論的に説明するフレームワーク構築にも時間がかかっており,これらの点を含めて「やや遅れている」と評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
過去の年度で終えた調査あるいは調査途中のものがあり,複数の学会にて報告を行う予定にしている。今年度も学会報告,論文執筆等を進め,少しでも研究成果を発表できるように進めていきたい。
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